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17年02月20日 / 山口 哲也

ユーロ圏の政治・金融動向に注目!引き続きユーロは安い?(主要通貨チャート分析)

【ユーロ/米ドル 週足チャート】

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ユーロ/米ドルは長期下降トレンドで推移する中、今年1月1.0339まで下落後は1月末にかけて反発したものの、先々週は陰の寄付き坊主となり、先週は13週移動平均線を一時下回るものの、これに下支えされている状況となっています。

イエレン議長の議会証言やFEDメンバーの発言などにより米国の利上げ期待が高まる中、ユーロ圏においてはIMFとEUのギリシャ支援問題や欧州の政治リスク(オランダの総選挙、フランスの大統領選挙、さらにイギリスのEU離脱の申請)なども懸念され、今週もユーロ/米ドルは上値の重い展開が予想されます。

52週線や26週線が下向きで推移する中で、ユーロ/米ドルのチャートポイントは先週から引き続き、13週線が位置する1.06処がサポートとして意識されやすく、この水準を割り込む場合には、1.03ドル台から1.08ドル台までの上昇に対する61.8%戻しとなる1.05前後がその下の目処と見ています。

 

 

【ユーロ/円 週足チャート】

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ユーロ/円の週足は昨年末121.50-124.00のレンジで推移していましたが、2月に入り13週線を割り込んで、現在は52週線の位置する一時119.15と13週線の位置する121.85の間での推移となっています。

 

26週線は上向きとなっているものの、13週線は上向きから横ばいに変化、52週線も下向きのままで、また、ストキャスティクスは高い水準から下向きとなっていることから、どちらかと言えば目先は上値の重い展開が予想されます。

レジスタンスは120.50前後、その上が121.50前後(13週線)で戻り売りを考えたいところです。

サポートは52週線が位置する119.15前後。その下が26週線の位置する118.55前後。

 

【英ポンド/米ドル、英ポンド/円 週足チャート】

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英ポンド/米ドルは昨年10月以来、直近まで1.2080から1.2806のレンジで推移しています。

また、先週、先々週からご案内のとおり、英ポンド/米ドルは13週移動平均線と26週移動平均線の間に位置しておりますが、今後はどちらかの移動平均線をブレイクしてくるものと考えられます。

(下にブレイクする可能性が高いと見ています。)

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 一方、英ポンド/円の週足も先週から引き続き52週線、13週線に頭を抑えられる形で推移しております。ストキャスティクスが下向きに推移しており、売買方針は戻り売り継続で見ています。なお、目先のサポートは137.60前後。

 

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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以前からご案内のとおり、対円通貨で最も強いと考えられるのは豪ドルになります。

 

先週もご案内のとおり米商品先物委員会(CFTC)が毎週末に発表するシカゴ通貨先物の大口投機筋のポジション動向を見ても、メジャーカレンシーの中で豪ドルだけが買い越し(準メジャーカレンシーでは加ドル、マイナーカレンシーではNZドルも買い越し)となっています。

85.90に位置する13週線がサポートとして機能しやすいのではないかと見ていますが、ストキャスティクスが高い水準で推移していることや先週は一時的に高値を更新したものの最終的には前週の終値を下回って引けていることなどから、これまでの上昇に対してのスピード調整期間と考えられ、目先は現在の86円前後から88円前後での保ち合いが予想されます。

 

【ピボットによる今週の主要通貨の予想レンジとトレンド】

今週の主要通貨の予想レンジとトレンドです。仕掛け作成の上で参考にしてください。

なお、予想レンジは週足のPIVOTを利用して算出しています。トレンドは200日移動平均線と一目均衡表から上昇トレンドなら「↑」、下降トレンドなら「↓」で示しており、黄色い網掛けは先週から変化したことを意味します。

(PIVOTの算出、200日移動平均線と一目均衡表の判定は東京金融取引所くりっく365の為替レート及びチャートを利用しています。)

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※PIVOTとは・・ J.W.ワイルダーが考案した「リアクション・トレンドシステム」のことで、一般的にはPIVOT(ピボット)と呼ばれています。

※PIVOTの使い方

 四本値(実際には高値、安値、終値の3つ)から算出された価格から2つのモードで使い分けをします。

 1.リアクションモード

   保ち合い相場(横ばいトレンド)を想定して、B1・B2で買い、S1・S2で売ります。

   上記の表の予想レンジ1はB1とS1で、予想レンジ2はB2とS2で想定レンジ幅を表示しています。

 2.トレンドモード

   LBOP(ロウ・ブレイク・アウト・ポイント)を下回ったら下降トレンド、HBOP(ハイ・ブレイク・アウト・ポイント)を上回ったら上昇トレンドと想定(リアクションモードでの取引は停止)して、取引をおこないます。

17年02月20日 / 山口 哲也

米ドル/円は今週もFEDメンバーの発言に注目!米経済指標にも要注意!

インヴァスト証券の山口です。

 

下の棒グラフは、2月17日の終値と2月10日の終値を利用して計算した、先週の日本円に対する主要通貨の騰落率を示したものになります。

(日本円を0%として、プラスは円よりも強い通貨、マイナスは円よりも弱い通貨)

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先週は英ポンド、ユーロが弱く、逆に強かった通貨は南アランドやトルコリラで、次いで日本円、米ドルとなっています。

 

 米ドル/円は、2月11日・12日の日米首脳会談の結果が日米の親密な連携が示され、当初懸念されていた円安についての批判がなかったことで、113.575で寄り付きいた後に114円台まで上昇。

その後はフリン米大統領補佐官辞任の報道を受けて一時113円台まで下落。

注目されていたイエレンFRB議長の議会証言では予想どおり3月利上げの可能性も排除しなかったこと、また、他のFEDメンバーの発言や米1月消費者物価指数が前月比プラス0.6%(市場予想:前月比プラス0.3%)、米1月小売売り上げ高が前月比プラス0.4%(市場予想:前月比プラス0.1%)と強い結果だったことなどから、115円付近まで上昇。

しかし、週末にかけてはフランス大統領選挙に関する懸念、米トランプ政権の財政政策の進展が見られない事などからリスクオフの展開となり、株安や連休前のポジション整理の動きなどを受けて米ドル/円は113円を割り込み、112.915で引けました。

 

【今週も米国の利上げペースをめぐり要人発言に注目】

今週の主なスケジュール

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今週もFEDメンバーの講演が多く予定されており、これらと米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、および主に米国の住宅関連指標に注目しています。

 

米国の利上げに関しては、実際のところ3月のFOMCで利上げは、オランダの選挙や米国の債務上限問題などと重なるためタイミング的に可能性は低いと見ています。

また、14日のイエレンFRB議長の議会証言後、質疑応答でイエレン議長は「今後数カ月間にバランスシートの戦略について協議する」と発言しており、今回のFOMC議事録でバランスシート縮小についての議論が行われていたのかどうかなどに注目です。

(FOMCにおいてバランスシート縮小議論が活発に行われていたというのであれば、これはタカ派的な印象となりドル高円安要因となります。ただし、バランスシートの縮小は株価の下落につながる恐れもあり、株価が大きく下落する場合、リスクオフの円買いにつながりやすくなります。したがって、株価動向にも目配せが必要です。) 

 

【米ドル/円 月足チャート(TFX)】

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月足チャートは長期上昇トレンドでの推移する中で、12月に高値118.68をつけ、現在はそこからの反落局面となっています。

長期的な観点では、ここでお示しのとおり(緑色の複数のトレンドライン)の巡航速度で上昇していくものと思われますが、今週は114.60に24ヶ月移動平均線が位置しており、目先はこの水準がレジスタンスとして意識されそうです。

 

【米ドル/円 週足チャート(TFX)】

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先週は、米国の利上げ期待や足元の景気が良好なことから一時114.90台まで上昇したものの、週末はリスクオフと米国の連休を意識したポジション調整により113円割れまで下落しました。

今週は月曜日の米国市場が休場となる中、その後は再度米国の早期利上げ期待の高まりとユーロ圏の政治動向に焦点が当たりやすく、日米欧の金融政策の観点では米ドルも買われやすいものの、ユーロ圏の政治不安・経済(金融)不安という観点では、米ドルに加えリスクオフによって日本円も買われやすいものと思われます。

週足チャートは114.90に位置する13週移動平均線がレジスタンスとして、先週および先々週の安値112.605・111.575がサポートとして意識されやすく、今週は111.575から114.90の間での展開を予想しており、来週2月28日に予定されている米トランプ大統領の議会演説など(驚異的な減税策も含め)への期待もあるため、どちらかといえば、目先は底堅い展開をイメージしていますが、中期下降トレンドにあることも意識しながら、ポジション構築をしていきたいところです。

 

 

【米ドル/円 日足チャート】

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米ドル/円の日足チャートは、遅行スパンが日々線と一目の雲に挟まれており、遅行スパンに対し一目の雲がサポート、日々線の水準がレジスタンスとして機能しやすい状況にあります。(チャートの薄緑で示している部分)

 

また、ストキャスティクスは50%を割り込んでおり、MACDもマイナス圏で下向きに転じてきていることもあり、やや弱めの状況にあります。

現在の状況は、長期上昇、中期下落、短期様子見となり、数週間といった中期的な観点では戻り売り、数日といった観点では押し目買いを考えていきたいところです。

レジスタンスは下から順に113.30前後(一目転換線)113.60前後(一目基準線)、その上が雲の上限となる116.00。

サポートは上から順に112.80(先週の安値)、111.575前後(先々週の安値)。

17年02月14日 / バカラ村 氏

「ドル円下値不安低下。押し目買い」

2月10日に安倍首相とトランプ大統領の日米首脳会談が行われました。

 

先週にトランプ大統領が、日本の自動車産業に対して為替面で不公平を述べていたこともあり、また7日発表された12月の米貿易収支で、対米貿易赤字国トップスリーの順位が中国・日本・ドイツとなって、日本はドイツを抜いて2位となりました。

これらもあって、首脳会談ではトランプ大統領が円安への懸念を述べるのではないだろうか、という見解もありました。

 

ただ、安倍首相もそれを防ぐように、「日米成長雇用イニシアチブ」として、米国にインフラ投資で4500億ドル、70万人の雇用を生み出す提案をするのではないかと報道されました。

 

10日の首脳会談の会見では、安倍首相のお土産が功を奏したようで、安倍首相もトランプ大統領もにこやかな会見となりました。

これで当面は円安に対してのトランプ大統領の懸念発言も出てこないと思われ、ドル円は底堅い展開となるように思います。

 

また、9日の夜にはトランプ大統領は「向こう2~3週間以内に、税に関する驚くべき発表をする」と発言しました。

2-3週間以内となると、2月末ごろになり、トランプ大統領の議会演説での発表になる可能性もあります。

 

この発表期待もあって、2月末あたりに近づくほど、期待からのドル買いがでやすいのではないかと思います。

 

 

市場の注目はトランプ大統領の政策や発言ですが、今週14日には上院、15日には下院のイエレン議長の議会証言があります。

今は金融政策での相場展開ではないので、重要性は低くなっていますが、市場の次回の利上げ予想が6月なので、これが3月の利上げを示唆するようなことにでもなれば、ドル買いに推移しやすくなります。

基本的にイエレン議長の議会証言は無風だと思いますが、今後利上げしていくことを考えると、長期的にはドルは買う方向の通貨だと考えています。

 

 

ドル円の日足です。

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先月中旬から約1か月、111.50~115.50円の揉み合いが続いています。

 

先週のトランプ大統領の「向こう2~3週間以内に、税に関する驚くべき発表をする」との発言までは、短期勢が売り攻めを繰り返していましたが、112円半ばから下には買いも厚くあったようで、112円を割れても111円台がサポートされた形で終わっています。

 

首脳会談が無事に通過したことや、揉み合いをブレイクするほどの材料もないことから、まだ揉み合いは続きそうです。

 

目先は、ドル円は111.50円が短期的な底となっているため、112円半ばでの押し目買いで考えており、114円後半あたりでの手仕舞いを考えています。

その後は114円後半も越えて上昇すると考えていますが、上昇の勢いが強いわけではないので、緩やかな上昇だと考えています。

17年02月13日 / 山口 哲也

フランス大統領選へ向けEU離脱懸念でユーロは売られやすい?(主要通貨チャート分析)

【ユーロ/米ドル 週足チャート】

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ユーロ/米ドルは長期下降トレンドで推移する中、、今年1月1.0339まで下落後は先々週にかけて反発。

先週は陰の寄付き坊主となっており、目先は13週移動平均線に下支えされている状況となっています。

フランス大統領選に向け、野党・共和党のフィヨン元首相、与党・社会党のアモン前教育相、反EUを掲げる国民戦線のルペン党首、無所属のマクロン前経済相が大統領選の主な候補者となる中で、ルペン党首の支持率が上昇しており、フランスのEU離脱懸念の燻りにより、ユーロは上値が重い展開が続きそうです。

13週線が位置する1.06処はサポートとして意識されやすく、これを割る場合これまでの上昇に対する61.8%戻しとなる1.05前後が目先の下値の目処と見ています。

 

 

【ユーロ/円 週足チャート】

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ユーロ/円の週足はこれまで121.50-124.00のレンジで推移していましたが、先々週に121.45と終値ベースで121.50を割り、更に先週は13週線を割り込み52週線の位置する一時119.335まで下落。

13週線、26週線は上向きとなっているものの、ストキャスティクスは高い水準から下向きとなっており、どちらかといえば目先は上値の重い展開が予想されます。

レジスタンスは121.50前後、その上が122.00前後(13週線)。

サポートは52週移動平均線が位置する119.30前後。

 

【英ポンド/米ドル、英ポンド/円 週足チャート】

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英ポンド/米ドルは昨年10月以降、ほぼ1.2080から1.2806のレンジで推移しています。

現在は13週移動平均線と26週移動平均線の間に位置しておりますが、今後はどちらかの移動平均線をブレイクしてくるものと考えられます。

(下にブレイクする可能性が高いと見ています。)

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一方、英ポンド/円の週足も52週線、13週線に頭を抑えられる形で推移しております。ストキャスティクスが下向きに推移しており、引き続き戻り売り方針で考えたいところです。

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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以前からご案内のとおり、対円通貨で最も強いと考えられるのが豪ドルです。

先週もご案内のとおり米商品先物委員会(CFTC)が毎週末に発表するシカゴ通貨先物の大口投機筋のポジション動向を見ても、メジャーカレンシーの中で豪ドルだけが買い越しで、今週も中国の経済指標や原油などのコモディティ価格動向に注目です。

ストキャスティクスが高止まりしていることから、スピード調整も考えられますが、押し目を拾っていきたいところです。

 

【ピボットによる今週の主要通貨の予想レンジとトレンド】

今週の主要通貨の予想レンジとトレンドです。仕掛け作成の上で参考にしてください。

 

なお、予想レンジは週足のPIVOTを利用して算出しています。トレンドは200日移動平均線と一目均衡表から上昇トレンドなら「↑」、下降トレンドなら「↓」で示しています。

(PIVOTの算出、200日移動平均線と一目均衡表の判定は東京金融取引所くりっく365の為替レート及びチャートを利用しています。)

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※PIVOTとは・・ J.W.ワイルダーが考案した「リアクション・トレンドシステム」のことで、一般的にはPIVOT(ピボット)と呼ばれています。

※PIVOTの使い方

 四本値から算出された価格から2つのモードで使い分けをします。

 1.リアクションモード

   保ち合い相場(横ばいトレンド)を想定して、B1・B2で買い、S1・S2で売ります。

   上記の表の予想レンジ1はB1とS1で、予想レンジ2はB2とS2で想定レンジ幅を表示しています。

 2.トレンドモード

   LBOP(ロウ・ブレイク・アウト・ポイント)を下回ったら下降トレンド、HBOP(ハイ・ブレイク・アウト・ポイント)を上回ったら上昇トレンドと想定(リアクションモードでの取引は停止)して、取引をおこないます。

17年02月13日 / 山口 哲也

イエレンFRB議長の議会証言でどうなる今週の米ドル/円相場

インヴァスト証券の山口です。

 

下の棒グラフは、2月3日の終値と2月10日の終値を利用して計算した、先週の日本円に対する主要通貨の騰落率を示したものになります。

(日本円を0%として、プラスは円よりも強い通貨、マイナスは円よりも弱い通貨)

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先週は英ポンド、米ドルが強く、逆に弱い通貨はNZドルやユーロが目立ちます。

ユーロが弱かった理由はフランスの大統領選に向けた不透明感によるもので、今後も同様の理由でユーロが売られやすくなるタイミングが多く出てくるものと思われます。

 

米ドル/円は週初112.545と前週末の112.68に比べると、若干安寄りし当初は112円を挟んで小動きで推移。

一時111.575と昨年11月以来の安値を付けたものの、9日にはトランプ米大統領が「2-3週間以内に税制(大規模な減税)について発表する」と発言したことなどをきっかけに米ドルが買われ、113円台まで上昇。

日本時間11日午前3時頃、日米首脳会談後の共同記者会見では、質疑応答時にトランプ大統領から「通貨の切り下げについて、私は長い間不満を述べてきた」「通貨と貿易は公平でなければならない」などと発言。

これを受けて一時円買いが強まって113円を割る場面も見られましたが、中国に対する質問への回答だったこともあり、その後は113円台前半まで値を戻しました。

 

なお、先週末の日米首脳会談については「期待以上の内容」と評価されており、当面の米ドル/円相場や対円相場において、トランプ大統領のドル高けん制発言を端に発する円高懸念は後退したものと思われます。

 

【14日、15日におこなわれるイエレンFRB議長の議会証言】

今週の主なスケジュール

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今週最も注目されるのは2月14日に上院で、2月15日に下院でおこなわれる、イエレンFRB議長の半期金融政策報告提出に伴う議会証言になります。

 昨年末のFOMCでFEDメンバー全体的な意見(ドットチャートの中央値)として、今年3回の利上げ も想定される中、今年1月イエレンFRB議長は「2019年末にFF金利は3%に近づく」と発言し、これまでの見方を変更しませんでした。

 

今回の議会証言においては、これまでのイエレンFRB議長の米政策金利に対する考え方、スタンスが変わらないのかどうか、またその場合には3月のFOMCにおける利上げについての示唆があるかどうかに注目です。

個人的にはこれまでのスタンスからの変更(年3回の利上げペース)は無いと見ていますが、3月の利上げに関しては懐疑的です。

 

また、それ以外にも物価関連指標である米1月CPIやPPI、また、米国のGDPの約6割に相当する個人消費動向を探る上で、米1月小売売上高にも注目です。

 

 

【米ドル/円 週足チャート(TFX)】

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 先週末におこなわれた日米首脳会談では、マーケットが懸念していた日本の為替操作や貿易不均衡については取り上げられず、日米の親密度合いが際立った印象となりました。

こういった安心感に加え、特に14日、15日のイエレンFRB議長の議会証言を控え、逆に、米国の次の利上げ時期と利上げのペースといったトピックが今週のマーケットの焦点となってきます。

 

こういった中、米ドル/円の週足チャートは、先週も上値・下値ともに切り下げてはいるものの先週は陽線で引け、12月の高値から下降基調にある中で価格は上向きの52週線と26週線の上に位置していることから、目先は底堅い展開を予想しています。

 

週足チャートにおけるレジスタンスは13週移動平均線が位置する115.00前後。サポートは先週の安値111.575前後。

 

【米ドル/円 日足チャート】

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米ドル/円の日足チャートは、価格が基準線と転換線、また、遅行スパンが日々線と一目の雲に挟まれており、これらが当面のサポート・レジスタンスとしてイメージされます。

また、ストキャスティクスも上昇トレンドとなっており、MACDもマイナス圏に位置するものの上向きに転じてきていることもあり、短期トレンドが変化しつつあることが伺えます。

そのため、短期的な観点では押し目買いを考えたいところです。(長期上昇、中期下降、短期上昇)

 

日足チャートから読み取れるレジスタンスは114.55前後(一目基準線)、その上が雲の上限となる116.30。

サポートは112.85(一目転換線)、その下が先週の安値111.575前後。

17年02月08日 / 山口 哲也

日米首脳会談とその後のドル円為替相場動向

インヴァスト証券の山口です。


来週、週明けは円安方向に窓開けで寄り付く可能性があります。

今週、米ドル/円は112円台を割り込んで昨年11月以来の安値となる111円台半ばまで下落いたしました。
週末の日米首脳会合を挟み、来週は、一時的かどうかは別として、米国の金融政策、具体的にはマーケットの米国の利上げ期待の高まりによって、どちらかと言うと個人的には円安方向に動く可能性を見ています。(真逆かもしれませんが・・・)


【日本円は今週リスクオフで円高地合いにある】
トランプ米大統領は先月31日にホワイトハウスでの米製薬会社の幹部との会合で

「他の国が通貨を安く誘導して、米国企業が我々の国で薬を作れなくなっている」

「中国や日本が市場で何年も通貨安誘導を繰り広げ、米国はばかをみている」

と発言しています。

 

トランプ大統領のドル高けん制発言やトランプ大統領が発した入国制限に関する大統領令を巡る混乱、また、米長期金利の低下などでリスクオフムードとなっており、現在の日本円は買われやすい地合いになっています。

こうした中、今週末2月10日午後(米東部標準時:日本時間2月11日土曜日)に米国ワシントンで安倍首相とトランプ大統領が会談します。
会談の後は、大統領専用機「エアフォースワン」で一緒にフロリダ州のパームビーチにあるトランプ大統領の別荘で夕食をとりながら、再度会談。
また、その翌日には、トランプ大統領が両首脳の共通の趣味でもあるゴルフのプレーを提案しており、恐らく、これも実現するものと思われます。

安倍首相はこの会談で、米国の雇用創出に向けた対米インフラ投資などを提案するものと報じられており、日米関係の強化を目指す方針です。

 

 

【トランプ大統領の発言に敏感になり過ぎているマーケット】
いろいろとトランプ大統領の発言に、敏感になり過ぎている(と個人的には思っている)マーケットですが、現在は行政の長である閣僚人事の承認も2月8日現在でやっと5人目と遅れが出ており、具体的な政策を打ち出す施政方針演説(2月28日予定?)や予算教書(3月初めか?)ももまだ行われていないことなどを考えると、トランプ政策はこれからということになります。


もちろん、これからもトランプ大統領の発言にマーケットは過敏に反応するものと思われますが、そういったことも想定の範囲に入れながらマーケットの波に乗っていきたいところです。

【日米首脳会談後は米国の利上げ期待が高まる可能性がある】
10日の日米首脳会談に関しては、もちろん、日米関係の悪化というリスクもありますが、個人的には「継続的に日米は連携していく」という予定調和的な結果になると考えています。

そうなると、週明け以降の為替マーケットには安心感が広がり易く、次に焦点となるのは、2月14日に上院で、2月15日に下院でおこなわれるイエレンFRB議長の半期金融政策報告提出に伴う議会証言ではないでしょうか?


1月18日、イエレンFRB議長は

「2019年末には米政策金利は3%に近付く」

と発言しています。

現在の米国の政策金利は0.50%-0.75%ですから、3.00%と言えば2017年、2018年、2019年と毎年0.75%ずつ、毎年、年に8回FOMCがありそのうちの3回(0.25%)は利上げをおこなう計算ことです。

 

 

【FEDメンバーは年3回の利上げや3月の利上げにも含み】
ここにきて、米国の金利を決めるFEDメンバーが3月FOMCでの利上げ検討を発言しており、来週に入るとマーケットは米国の金融政策の行方についてもセンシティブになってくるのではないかと考えています。


以下は今月に入ってから来週にかけてのFEDメンバーの発言予定です。
03日(金)23:15 エバンス・シカゴ連銀総裁
07日(火)06:30 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
09日(木)23:10 ブラード・セントルイス連銀総裁
10日(金)03:10 エバンス・シカゴ連銀総裁
11日(土)21:40 フィッシャー・FRB 副議長
14日(火)22:50 ラッカー・リッチモンド連銀総裁
15日(水)00:00 イエレンFRB議長 議会証言(上院)
15日(水)03:00 カプラン・ダラス連銀総裁
15日(水)03:15 ロックハート・アトランタ連銀総裁
16日(木)00:00 イエレンFRB議長 議会証言(下院)
16日(木)02:00 ローゼングレン・ボストン連銀総裁
16日(木)02:45 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁

 

3日にはどちらかと言えばハト派(利上げ反対派)と考えられ、今年FOMCで投票権のあるエバンス・シカゴ連銀総裁が
「今年3回利上げしても違和感がないかもしれない」
と発言、7日は、こちらはややタカ派(利上げ賛成派)でこれも今年のFOMCで投票権のあるハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が
「3月のFOMCで金利の決定を議論すべき」
「依然として今年3回の利上げを支持」
「利上げペースは経済と財政政策次第」
などと発言しています。

日米首脳会談後、これまでのリスクオフムードから、米国の金融政策にマーケットの焦点が変わると、利上げ期待から日本円は売られやすくなる(円安)かもしれません。

 

 

【週明けのギャップ(窓開け)にも注意】
会談後の月曜日は、日米関係が良好な場合でも、悪化と言う場合でも、相場が窓開けして寄り付く可能性があり注意が必要です。


特にトランプ大統領のドル高けん制がブラフだった場合、これまで、また、これからのFEDメンバーらの発言にによって、今週に比べると来週はガラッと雰囲気が変わってくるかもしれません。
したがってレバレッジが高めで短期的な売買をされていらっしゃる方は、今週末までに窓開けのリスクに備えポジションサイズや、ストップなどを再点検しておく必要があると思います。

 

 

【米ドル/円 週足】
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米ドル/円は月足チャートを見ると上昇トレンドにあると見受けられますが、週足チャートは上値の重いイメージです。
昨年末から今年にはダブルトップ気味のチャートパターンになっており、111円台半ばの目標価格もほぼ達成しています。
更に、この水準は昨年の安値99.53から、高値118.68までの38.2%戻しにも重なります。(※50%戻しは109.10)

 

なお、現在の水準から下にはサポートとなりそうなチャートポイントが以下のように重なっています。


110.90 週足 一目雲の上限(陰転している雲)
109.90 日足 一目雲の下限(陽転している雲)
109.55 月足 48か月移動平均線(上向き)
109.10 週足 一目基準線(上向き)
109.10    99.53から118.68までの50%戻し
108.85 週足 26週移動平均線(やや下向き)
108.40 月足 12か月移動平均線(下向きから横ばいに変化)
108.30 週足 52週移動平均線(下向きから横ばいに変化か?)
107.35 日足 200日移動平均線(ほぼ横ばい)

17年02月08日 / 水上 紀行 氏

主要通貨見通し(2017/02/08)

【ドル/円】

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(ドル/円 月足)

2月10日の日米首脳会談について、触れておきたいと思います。

一説では、同首脳会談で、トランプ政権から、貿易赤字に対する具体的な改善案を要求され、強引に貿易赤字を縮小ないし赤字解消を求められるという噂があります。

もし、それが正しいのであれば、政府はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を始め機関投資家に円高リスクを避けるために、ドル/円のヘッジ売りを事前に指導することになるものと思われます。

なぜなら、機関投資家の為替ヘッジなしの外貨資産がかなりある中で、為替調整を米国から求められた場合、多大な為替損失を被ることになり、それを回避するために、首脳会談前には、ヘッジ売りを急ぐ可能性も考えられるからです。

 

しかし、今のところ、こうした機関投資家筋が動いたという形跡はありません。 

 

ちなみに、1985年のプラザ合意を思い返すと、プラザ合意の結果によって、ドル/円はそれからの10年間で160円もの円高調整(240円→80円)となった時代もありました。

ただし、プラザ合意の直前では、すでにまことしやかにG5(先進5カ国財務相・中央銀行総裁会議)で円高誘導するという噂が囁かれていました。

しかし今回は、そうした大々的な通貨調整を匂わせるような、噂や動きは今のところはありません。

 

それでは、今言えることはというと、「油断は禁物だ」ということです。

 

ドル/円は、昨年12月15日前後から、反落してきています。

ここに、なにかしら日本との対米貿易黒字解消策をもって週末合意となると、ドル/円は昨年11月からの急上昇分の全てを返上する104円近辺まで下がる可能性も無いとは言えません。

 

現在の米貿易赤字上位3カ国は、ダントツの赤字幅の中国、そして日本、また、日本とほぼ同額の赤字幅のドイツになります。

 

注意しておかなくてはならないのは、日本は米国に従順になるかもしれませんが、中国は突っぱね、ドイツも素直にはならないと思われることです。

つまり、日本ばかりが従順になって米国に譲歩し、中国やドイツに比べて、「大変、割に合わない」という状況になる可能性があるということです。

それこそ、ノーと言える日本政府であって欲しいと思います。

 

尚、日米首脳会談を、大過なく済ますことができれば、ここ当分レンジ相場は続くものと思われます。

 

 

 

 

【ユーロ/ドル】

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ユーロ/ドル 月足

 

ドイツは、上記対米貿易黒字の関係で対米貿易摩擦懸念がありますが、米側の主張を素直に認めないものと思われ、1.0300~1.1000近辺のレンジ相場は続くものと思われます。

また、今年は、欧州で選挙が続きます。

現在の傾向は、ポピュリズム(大衆迎合主義)かつ移民・難民受入れに反対するということで、ある意味、アメリカと似通っています。

 

しかし、こと為替相場という点においては、マーケットを動かすほどのモメンタム(勢い)はないように思われます。

 

その大きな原因は2008年のリーマンショックで、これにより欧州系金融機関の体力は大きく削がれており、今やコンプライアンス(法令順守)と規制によってがんじがらめ、とても相場形成をするだけの余力がありません。

今の、欧州系銀行で出世する人は、リストラ担当者などと揶揄されるほどです。

 

【ユーロ/円】

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ユーロ/円 月足

 

昨年11月のトランプ氏の大統領選勝利を受けドル/円が急騰し、これを受けてユーロ/円も上昇しました。

しかし、ここに来てドル/円の反落に伴いユーロ/円も下げています。

 

ユーロ/円は非常に重く感じられます。

これで、ドル/円が下落を続けるようであれば、ユーロ/円も下がるものと見ています。

17年02月06日 / 山口 哲也

FOMCと雇用統計の結果と今週の米ドル/円相場見通し

インヴァスト証券の山口です。

 

下の棒グラフは、1月27日の終値と2月3日の終値を利用して計算した、先週の日本円に対する主要通貨の騰落率を示したものになります。

(日本円を0%として、プラスは円よりも強い通貨、マイナスは円よりも弱い通貨)

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先週の米ドル/円は114.90で寄り付いた後、トランプ米大統領の入国禁止措置による混乱に加え、トランプ大統領のドル高けん制発言を受けて112円付近まで下落。

31日の日銀金融政策決定会合は、予想どおり金融政策の変更はありませんでした。

1日は米1月ADP雇用統計が前月比24.6万人増(市場予想:同16.8万人増)、米1月ISM製造業景況指数が56.0(市場予想:55.0)と市場予想に比べ強い結果だった為、114円に迫る上昇となったものの、その後発表されたFOMC声明文が近い将来の利上げを示唆する内容で無かったことから113円割れまで下落。

注目されていた米1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比22.7万人増(市場予想:同18.0万人増)、失業率が4.8%(市場予想:4.7%)、平均時給が前月比+0.1%(市場予想:前月比+0.3%)、また、米1月ISM非製造業景況指数は56.5(市場予想:57.0)、米12月製造業受注指数は1.3%(市場予想0.5%)、米12月耐久財受注が前月比-0.5%(市場予想:同-0.4%)と強弱入り混じる結果。

また、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が「3月の利上げを検討へ。決定はデータ次第。」「今年3回の利上げは妥当な予測。」などと発言したことにより、米ドル/円は112円前半から113円の間での推移となり、112.68で引けました。

 

 

【FOMC声明文の内容はどちらかと言えばややタカ派より】

先週のFOMC声明文は、次回3月FOMCでの利上げをイメージさせる内容ではありませんでしたが、どちらかと言えばややタカ派よりだったと思われます。

下の表は前回12月と今回のFOMC声明文から、表現が変わったものをピックアップして比較したものです。

赤字は前回と今回を比べ強気、青字は弱気と思われる表現になります。

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今回の声明文全体を見れば、前回からそれ程変わっていない印象を受けますが、このように文言に違いがある部分だけ見ると、その多くが前回に比べ米経済に強気な見方をしており、そういう観点から言えば、次回3月の利上げについても前向きなようにも思われます。

 

先週末のウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁の発言などもあり、今後のFEDメンバーの発言に注目し、最終的には2月14日・15日のイエレンFRB議長の議会証言で、3月の利上げの有無を見極めていきたいところです。

 

【今週は10日の日米首脳会談に注目】

2月10日の午後(米東部標準時)、ワシントンのホワイトハウスで日米首脳会談がおこなわれ、翌日にはフロリダにあるトランプ大統領の別荘でゴルフを楽しむとのことです。

 

注目される点は、これまで円安けん制してきたトランプ大統領の真意がどこにあるのかで、具体的には、トランプ大統領が今後の通商外交を有利に進める為に「吹っかけている」だけなのか、それとも本気で日本が通貨操作を行っていると思っているのかどうか。

 

どちらかと言えば、個人的には前者だと考えていますが、今週においては、こういった懸念もあり、ドル円はやはり弱含みやすいと考えています。

また、今週はBrexitに関しての話題も再浮上する可能性があり、その場合、リスクオフによる円買いに繋がり易いと考えています。

 

今週の主なスケジュール

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【米ドル/円 週足チャート(TFX)】

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米ドル/円週足チャートは、価格が52週移動平均線、26週移動平均線の上に位置しているものの、先週の安値が112.04、先々週が112.52、その前週が112.62と安値が更新され、また、高値も切り下がっており、ストキャスティクスも高い水準から下向きに推移しています。

米経済は強く米国の利上げ期待はあるものの、今週は日米首脳会談に対する思惑やこれまで影を潜めていたBrexit懸念が再燃する可能性もあり、スピード調整が継続しそうです。

週足チャートにおけるレジスタンスは13週移動平均線が位置する114.70前後。

サポートは先週の安値112.00前後で、これを割ってくる場合、以前からご案内のとおり、ダブルトップの目標価格である111円台前半を考えています。

 

【米ドル/円 日足チャート】

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米ドル/円の日足チャートは、200日移動平均線の上で価格が推移するものの、均衡表は逆転(転換線が下向きの基準線を下回る状態)しており、遅行スパンも日々線の下側で推移しています。

一目の転換線がレジスタンスになっていると考えられ、ストキャスティクスも50%を割る状態で下向きで、MACDも0ラインを下回っていることから、今週も下値模索の展開をイメージしています。

日足チャートから読み取れるレジスタンスは113.70前後(一目転換線)、その上が115.35前後(一目基準線)。

サポートは目先は先週の安値112.00前後、その下が遅行スパンを基準に雲の上限で今週は109.20から110.00まで切り上がっています。

17年02月06日 / 山口 哲也

再び、Brexit懸念が浮上する?英ポンドに注目(米ドル/円以外の主要通貨)

米ドル/円以外のチャート分析です。

【ユーロ/米ドル 週足チャート】

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ユーロ/米ドルは長期下降トレンドですが、現在はこれまでの下落に対するスピード調整となっています。

先週は1.06から1.08までの広い価格帯で行って来いの相場となりました。

今年に入ってからの週足はローソク1本1本が前週の安値及び高値を右肩上がりで更新していましたが、高値は更新したものの、安値は前週の安値を切り下げる結果となっています。

これが短期トレンドの変化とは言い難いのですが、目先は1.06から1.08のレンジ相場をイメージをしており、価格が1.06と1.08のどちらかを超えた方向に、ポジションを持ちたいところです。

 

【ユーロ/円 週足チャート】

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ユーロ/円の週足は121.50-124.00のレンジで推移していましたが、先週の終値は121.45と終値ベースで121.50を割って引けました。

今週は、日米首脳会合を控え日本円は売りにくい状況にあり、また、Brexit懸念が再燃する場合、ユーロは対ポンド以外に対して売られやすくなります。

目先のレジスタンスはこれまでのレンジの下限である121.50、その上が124.00。

サポートは1月16日週の安値120.55、その下は52週移動平均線が位置する119.35前後。

 

【英ポンド/米ドル、英ポンド/円 週足チャート】

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英ポンド/豪ドルは昨年10月のフラッシュクラッシュ以降、ほぼ1.2080から1.2806の広いレンジ内で推移しており、先週は13週移動平均線と26週移動平均線の間で陰線引けとなりました。

今週は、2月7日にメイ英首相がマルタでおこなわれるEUサミットで講演をするほか、各国要人からBrexit関連の発言が出てくる可能性があり、英ポンドに関しては弱気で見ています。

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英ポンド/円の週足も52週移動平均線に頭を抑えられる形で推移しており、先週は13週移動平均線を下回り、140.62で引けました。

ストキャスティクスは依然として高い水準から下向きで推移しており、今週は日米首脳会談に向けた円安警戒観もあり、引き続き戻り売り方針で考えたいところです。

 

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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対円通貨で最も強いと考えられるのが、豪ドルです。

先週は高値更新とはなりませんでしたが、米商品先物委員会(CFTC)が毎週末に発表するシカゴ通貨先物の大口投機筋のポジション動向を見ても、メジャーカレンシーの中では、日本円、ユーロ、英ポンドがネット(買い建玉-売り建玉)で売り越しとなる中、豪ドルだけが買い越しとなっており、資源価格の上昇も追い風にリスクオフでも買われやすい通貨になっていると考えられます。

今週は豪準備銀行政策金利の発表があり政策金利据え置きが予想されますが、それよりも中国の経済指標や原油などのコモディティ価格動向に注目です。

 

【ピボットによる今週の主要通貨の予想レンジとトレンド】

今週の主要通貨の予想レンジとトレンドです。仕掛け作成の上で参考にしてください。

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なお、予想レンジは週足(高値・安値・終値)のPIVOTを利用して算出しています。トレンドは200日移動平均線と一目均衡表から上昇トレンドなら「↑」、下降トレンドなら「↓」で示しています。

(PIVOTの算出、200日移動平均線と一目均衡表の判定は東京金融取引所くりっく365の為替レート及びチャートを利用しています。)

 

※PIVOTとは・・ J.W.ワイルダーが考案した「リアクション・トレンドシステム」のことで、一般的にはPIVOT(ピボット)と呼ばれています。

※PIVOTの使い方

 四本値から算出された価格から2つのモードで使い分けをします。

 1.リアクションモード

   保ち合い相場(横ばいトレンド)を想定して、B1・B2で買い、S1・S2で売ります。

   上記の表の予想レンジ1はB1とS1で、予想レンジ2はB2とS2で想定レンジ幅を表示しています。

 2.トレンドモード

   LBOP(ロウ・ブレイク・アウト・ポイント)を下回ったら下降トレンド、HBOP(ハイ・ブレイク・アウト・ポイント)を上回ったら上昇トレンドと想定(リアクションモードでの取引は停止)して、取引をおこないます。

17年02月06日 / 川合 美智子 氏

豪ドル/円:短、中期ともに豪ドル強気の流れ 但し86円台の上値抵抗にも注意

(分析)

トランプラリーで一時的な下落を見た豪ドル相場ですが、対ドルでは年初から反発、上昇トレンドに入っており、トランプラリー前の水準まで値を戻しています。

また豪ドル/円についても下値をゆっくりと切り上げる流れを維持しており、高値圏で推移しています。

 

オーストラリアの景況感は引き続き良好で、内需もしっかりしていること、安定的な雇用市場が消費を支えており、また、輸出も好調な伸びを維持していること、鉱山関連が回復の兆しが認められることから、ファンダメンタルズ面での豪ドル売り材料も見当たらず、この面からの豪ドル売り圧力は乏しい状態にあります。

外的ショックによるリスク回避的な動きが見られない限り、豪ドルの急落にも繋がり難いと見られます。

オーストラリア準備銀行はインフレ率が低いことを踏まえ緩和的な姿勢を崩していません。

 

チャートを見ると、12月29日に付けた、83.75を起点としてゆっくりと下値を切り上げる流れが継続中です。86円台の強い上値抵抗には何度か阻まれていますが、短期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しており、85円割れを見ない限り、大幅下落にも繋がり難い状態にあります。

日足の上値抵抗は87.10-20に、下値抵抗は85.40-50にあります。

21日移動平均線は85.94にあり、若干上抜けていますが、ダマシとなる可能性を残しています。しかし、120日、200日線は81.54、80.33に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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一方直近の週足はタクリ足の陰線となり、下値トライに失敗した形で越週しています。

87.00-10、87.50-60にある週足の上値抵抗を上抜けていませんが、85.00-10に強い抵抗が出来ており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も限られ易い状態にあります。

週足の上値抵抗は87.10-20に、下値抵抗は85.00-10にあります。

31週、62週移動平均線は80.83と81.67に位置しており、中・長期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。

但し、可能性がやや低いと見ていますが、85円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、84円割れを見た場合は82円方向への一段の下落に繋がり易くなります。

しかし、1月足は実体が小さく上ヒゲがやや長い陽線引けとなり、上昇余地が限られ易いものとなっています。11月が大陽線となり、80円台の足元をしっかりと固めており、中期トレンドを強い状態に戻していますが、31ヶ月移動平均線が87.67に位置しており、これにぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。2月足の上値抵抗は87.50-60、88.60-70に、下値抵抗は84.00-20、80.00-20にあります。

 

(戦略)

今月の戦略は、買いは85.20-30で押し目買い。

損切りは浅い場合で84.80、深い場合は下値リスクが点灯する83.80で一旦撤退です。売りは様子見か、86.60-70で戻り売り。

損切りは87.70で一旦撤退です。


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