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17年03月22日 / バカラ村 氏

「トランプノミクスは目先なくなり、欧州通貨買いに」

先週は重要なイベントが多数ある週でした。

 

 

・FOMCで年3回の利上げを示唆

まずFOMCですが、市場の一部は「年4回の利上げ」を予想する向きもあり、その期待からドルは買われていました。

ドル円では、3月10日に115.49円まで買われました。

 

3月14-15日のFOMCは政策金利は0.25%引き上げ。

注目されたドットチャートの方では年3回の利上げ見通しとされ、前回同様となったことから、それまで年4回になるという期待で買われた分が巻き戻されました。

 

 

・予算方針で詳細が出ず、トランプノミクスは当面延期

 

先週はアメリカの予算方針も発表されました。

先月にトランプ大統領は「2-3週間以内に驚くような税制改革の発表をする」と発言していましたが、共和党内でも意見が分かれており、詳細は出てきませんでした。

5月には予算教書の詳細が出てくるのではないかと考えられていますが、ムニューシン財務長官は就任前に、詳細は8月頃になるのではないかと発言していたこともあり、当面トランプ政策の具体的な内容が出てくることはなさそうです。

とすれば、ドル買いにも動きにくい展開となりそうです。

 

 

・G20ではアメリカが意見を押し通す

 

17-18日はG20がありました。

為替についての声明文の変更はなかったのですが、「保護主義に対抗する」という文言が削除されました。

アメリカが要望を押し通したことで、今後は貿易不均衡問題が取り上がりそうです。

もしそうであれば、ユーロ高や円高に動きやすいということになります。

今回は為替の文言が変更がなかったことから、相場への影響は軽微です。

 

FOMCなどのイベントを受けて、米長期金利は2.6台で2度上値を抑えられ、2.3~2.6の中で揉み合いを継続する動きとなっています。。

 

 

ドル円の日足です。

 ドル円日足b20170322.png

大きくは111~118円のレンジでしたが、115円がレジスタンスとなり、111~115円のレンジとなっています。

 

111円半ばからは買いが多いと聞きますが、米長期金利や株式市場が弱いこと、ドル円を買う材料が目先は無いこと、IMMポジションでは円売りに偏っていることから、ドル円の111.50円のサポートも割れて、110円をトライする動きが出てきそうです。

今年後半はトランプ政策がはっきりしてくると思うので、長期的にはドル円は上昇すると思いますが、目先はまだ上値の重い展開が続きそうです。

 

 

・市場のテーマは金融政策へ

 

トランプノミクスが市場のテーマから外れたことで、次のテーマはフランス大統領選か、もしくは金融政策になりそうです。

 

金融政策では、FRBは先週に利上げをし、次の利上げは、トランプ政策が遅くなることから利上げを急ぐ必要もなく、9月の可能性が現在では高く、まだ半年も先になることから、目先はドル買いにはなりにくいです。

ECBやBOEは、テーパリング観測やインフレ懸念が出てきていることから、利上げの可能性が出てきており、ユーロやポンドは買い方向になります。

日銀に関しては、先進国の中で唯一緩和方向を継続しています。したがって円は売り方向です。

 

 

ポンドドルの日足です。

ポンドドル日足b20170322.png 

ポンドドルは1.20~1.27の揉み合いが継続しています。

1.28台はレジスタンスとしてしっかりしていますが、ドルは目先買う材料に乏しく、ポンドは、3月29日にEU離脱を通告するので乱高下する可能性はありますが、IMMポジションではかなりの売りに偏っており、インフレ懸念も出ていることから、レンジ上限を試すものだと予想します。

 

すでに1.24後半まで上昇してきているので、押し目を待つ形になりますが、ポジションの偏りやインフレ懸念から買いで考えています。

 

数週間ぐらいの期間の相場観は、買い方向の通貨はポンドやユーロ、売り方向の通貨はドルや円ではないかと考えています。

17年03月21日 / 山口 哲也

大きなイベントをこなしリスクオンとなるか(主要通貨チャート分析)

インヴァスト証券の山口です。

下の棒グラフは、3月10日の終値と3月3日の終値を利用して計算した、先週の日本円に対する主要通貨の騰落率を示したものになります。

(日本円を0%として、プラスは円よりも強い通貨、マイナスは円よりも弱い通貨)

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先週はFOMCの結果を受けて米ドル売られました。

また、ユーロはスメッツベルギー中銀総裁の発言やフィヨン元首相の訴追などを受け、米ドル以外の幅広い通貨に対して売られました。

米ドルの売りは一時的なものと見ていますが、ユーロについては、英国のEU離脱通告(リスボン条約50条の発動)やフランス、ドイツ、イタリアなどの政治リスクに加えてギリシャ債務問題にも注意が必要で、あまり積極的に買える状況にはないと見ています。

 

【ユーロ/米ドル 週足チャート】

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長期下降トレンドで推移する中、先週1.0686で寄り付いたユーロ/米ドルは米FOMCがマーケットには比較的ハト派的に受け止められたこと、また、オランダ議会選挙の結果が欧州の解体不安から後退したことなどを受け26週移動平均線の位置する1.0748を超えて1.075ドル台まで上昇しましたが、終値ではこれを下回り1.0739で引けました。

ユーロ/米ドルの週足チャートは先々週価格が13週移動平均線を上回り、先週は26週移動平均線(1.0748)に抑えられる形で引けました。

米国とユーロ圏の金融政策のスタンスの違いやユーロ圏の政治リスクなどから、どちらかと言えば、長期的な下降トレンドとなっているユーロ/米ドルは売られやすい地合いにあります。

基本的には、ストキャスティクスが78.3%と過熱感も出始めており、戻り売りを考えたいところです。

ただし、今週は26週移動平均線(1.0730)を上回って寄り付いており、週末の終値ベースで、この水準を維持しているようであれば、今後短期的には1.08ドル半ばを目指す可能性が出てきます。

 

【ユーロ/円 週足チャート】

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先週のユーロ/円は反落。3月9日のECB理事会がややタカ派色の強い印象で受け止められて先週122.61で寄り付いたユーロ/円は週初フランス大統領選に出馬しているフィヨン元首相が公金の不正支払い問題を巡り訴追されたことで売られ、注目されていたFOMCでは、その結果がマーケットにハト派的な印象に受け止められたことなどから、対ドルで円が買われたことに伴ってユーロ/円は下落し、13週移動平均線を下回り一時は121円割れまで下落したものの121.05で引けました。

ユーロ/円は長期下降トレンドにある中、先週先々週は123円近辺まで上昇したものの、昨年末の高値を越えることができておらず、この水準では上値の重さが感じられ、121.54(13週移動平均線)のレジスタンスを目処に、戻り売りを考えたいところです。また、ストップロスは直近の高値となる123円前後を考えています。

 

【英ポンド/米ドル、英ポンド/円 週足チャート】

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英ポンド/米ドルは反発。英ポンド/米ドルは昨年10月以降はほぼ1.2000から1.2800のレンジで推移しており、直近は13週移動平均線や26週移動平均線に上値を抑えられる形で推移しています。先週は英金融政策委員会(MPC)において、9人の政策委員のうち1人が利上げを支持したことから英ポンドが買われましたが、3月末までには英国のリスボン条約50条の発動が予定されており、今後も下降基調での推移が続きそうです。

 

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一方、英ポンド/円の週足も引き続き52週移動平均線、13週移動平均線に上値を抑えられる形で推移しています。また、26週移動平均線が位置する138.35は目先のサポートと考えられますが、ストキャスティクスは50%を割り込んでおり買いは様子見で、戻り売り継続で考えたいところです。レジスタンスは141.10、その上が141.45。

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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以前からご案内のとおり、豪ドル/円は85円半ばから87円半ばでのレンジ相場が続いています。

豪ドル/円の週足チャートは、各移動平均線が上向きで目先は13週移動平均線がサポートとして機能していると思われるため、引き続き押し目買いで見ています。

現在の値動きはスピード調整と考えていますが、価格が週末の終値ベースで13週線(86.30)を下回る場合には昨年末の安値83円台までの調整があるかもしれません。

 

【ピボットによる今週の主要通貨の予想レンジとトレンド】

今週の主要通貨の予想レンジとトレンドです。仕掛け作成の上で参考にしてください。

なお、予想レンジは週足のPIVOTを利用して算出しています。トレンドは200日移動平均線と一目均衡表から上昇トレンドなら「↑」、下降トレンドなら「↓」で示しています。

(PIVOTの算出、200日移動平均線と一目均衡表の判定は東京金融取引所くりっく365の為替レート及びチャートを利用しています。)

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※PIVOTとは・・ J.W.ワイルダーが考案した「リアクション・トレンドシステム」のことで、一般的にはPIVOT(ピボット)と呼ばれています。

※PIVOTの使い方

 四本値から算出された価格から2つのモードで使い分けをします。

 1.リアクションモード

   保ち合い相場(横ばいトレンド)を想定して、B1・B2で買い、S1・S2で売ります。

   上記の表の予想レンジ1はB1とS1で、予想レンジ2はB2とS2で想定レンジ幅を表示しています。

 2.トレンドモード

   LBOP(ロウ・ブレイク・アウト・ポイント)を下回ったら下降トレンド、HBOP(ハイ・ブレイク・アウト・ポイント)を上回ったら上昇トレンドと想定(リアクションモードでの取引は停止)して、取引をおこないます。

17年03月21日 / 山口 哲也

米ドル/円 FOMCはハト派的でドル安に 今週はどうなる!?

インヴァスト証券の山口です。

先週の米ドル/円は114.755で寄り付き、日本時間16日午前3時米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がハト派的と受け止められたことから、113円台前半まで下落。その後は113台前半での展開でしたが、週末にかけて米長期債利回りが低下したことを受けて、引け間際には112.55まで下落し112.64で引けました。

 

【FOMCはハト派的と受け止められる】

15日(日本時間16日午前3時)に発表されたFOMCは予想通り政策金利が0.50%-0.75%から0.75%-1.00%へ0.25%(25bp=ベーシスポイント)引き上げられましたが、FEDメンバーの2017年末の政策金利予想ドットプロット(いわゆる、ドットチャート)の中央値が1.375%と12月のFOMCの結果と変わらなかったことから、ハト派的と受け止められ、米株式市場はこれを好感し上昇し、米ドルは広い通貨に対して売られる展開となりました。

 

【日銀金融政策決定会合】

16日の日銀金融政策決定会合では、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的質的金融緩和の継続が決定しました。また、黒田日銀総裁の会見もこれまでのスタンスからの変化はなく、トランプ政策や米国の金融政策に対しても「為替政策の考え方は国際的な合意ができている」)「為替について財務省の考え方が変わったと認識していない」)「米金利が上がったからといって金利上げる必要はない」と発言しています。

 

【オランダ総選挙】

オランダの総選挙においては与党自由民主国民党(VVD)が44議席から33議席に議席数は減らしたものの第1党を維持、極右政党でEU懐疑派の自由党(PVV)は第2党で20議席を獲得、与党労働党(PvdA)は38議席から9議席と獲得議席数を大幅に減らしました。

150議席中過半数75席以上を獲得した政党は無く、今後は各政党間での連立交渉に入っていきますが、獲得議席数が分散しているため交渉も時間を要するものと考えられます。

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【イエレン議長の発言と米経済指標】

今週の主なスケジュール

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今週は今後のFEDの利上げペースなどを探る上で、イエレン議長の発言と住宅関連を中心とした米経済指標に注目です。

特に先週FOMC、予算教書、オランダ総選挙、G20などの大きなイベントをこなしてきているため、突発的な要因や米経済が大きく下振れるような指標の結果でもない限り、どちらかと言えばリスクオンに傾きやすいものと思われます。

 

【米ドル/円 週足チャート(TFX)】

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米ドル/円の週足チャートは、114.10前後に位置する13週移動平均線と111.45前後に位置する26週移動平均線が目先のチャートポイントとして意識されます。米ドル/円は長期的な上昇を見ていますが、今年に入ってから111円前後から116円程度でのレンジ相場が継続しており、当面は26週移動平均線と13週移動平均線の間での推移が続きそうです。

 

【米ドル/円 日足チャート(TFX)】

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一方、米ドル/円の日足チャートは、日々線が雲の下限を、遅行スパンが日々線を下回ってきており、ストキャスティクスは50%を割って下向きになっていますが、111円台半がサポートして意識されやすく下値も限られそうです。

逆に上記の理由でリスクオンとなったとしても、一目の雲や基準線、転換線もレジスタンスとして意識されやすく上値も限られそうです。

短期的には111.60から114.00でのレンジ相場を、また、中長期的には上昇トレン継続で見ており、長期的な視点では押し目買いを考えたいところです。

17年03月21日 / 山口 哲也

3月15日のFOMCを市場はハト派的に捉えたが!

インヴァスト証券の山口です。

 

先週、日本時間16日午前3時米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り政策金利が0.50%-0.75%から0.75%-1.00%へ0.25%(25bp=ベーシスポイント)引き上げられました。

マーケットはFOMCの結果を「噂で買って、事実で売る」の格言どおりに受け止め、米ドルの売りに傾き、マーケットの反応を見てニュースヘッドラインは「ハト派的なFOMC」という見出しが躍りました。

しかしFOMCの内容をつまびらかに見ると、実際は「ややタカ派的」のように読み取れます。

そこでここでは、「ややタカ派的」と読み取れる理由を「FOMC声明文」「経済・物価・金利見通し」「イエレン議長の定例会見」の3つに絞り解説いたします。

 

【3月15日と2月1日のFOMC声明文の違い】

下の表は3月15日と2月1日のFOMC声明文で、差異のある文章を抜き出して比較したものです。赤字で示している部分は前回と今回を比較した場合に強い印象のある表現の文言で、青字で示している部分は逆に弱い印象を意味します。

20170321_FOMCsett.jpg

FOMC声明文は、「前回(実際の英文は2月など)のFOMC以降に入手した情報は(Information received since the Federal Open Market Committee met in ーー)」から始まり、米国経済の概要、労働環境と企業・家計の状況、物価動向の分析結果が過去の文章や文章の構成をほぼほぼ踏襲して書かれます。

2月の声明文

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/monetary20170201a1.pdf

 

3月の声明文

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/monetary20170315a1.pdf

前回2月1日のFOMC声明文と今回3月15日の声明文の差異を抜き出したものが上記となり、俯瞰的に今回の方が赤字の表現が多く青字の表現が少ないことがわかります。

また、青字の部分を見ても内容自体はそれほど弱くありません。

1番上の「失業率はあまり変化がない。」というのは2月のFOMCの「最近つけた低い水準に近いところで推移していてあまり変化がない」と読み取れ、実際に弱い印象は受けませんし、3月のFOMCでは削除されている(2月のFOMCに記載されている)「消費者と企業の景況感に関する指標は最近上向いた」は、3月のFOMCにおいては2月の時点からそれほど変化が見られていないということになります。

最後の1文は、今回のFOMCの利上げについて、(FEDの投票権のあるメンバーのうち)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が利上げに反対し、9対1で全会一致での賛成ではなかったことを意味しますが、拮抗している状況での利上げだったわけではないため、これもそれほど弱い印象は受けません。

このように声明文を比較すると、もちろん今回のFOMCは利上げが実施された会合であり、前回2月より強くなっていて当然といえば当然ですが、米経済は強くなってきていると(FEDは分析していると)言えます。

 

 

【経済・物価・金利見通し】

経済・物価・金利見通しは予想一覧(Projection Materials)から確認します。

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今回発表された内容は前回12月に発表された経済・物価・金利見通しに比べ、あまり変化が無いという見方もできますが、俯瞰してみると上方修正されたものが3つあり、下方修正されたものは無く、全体的に米経済に対して前回よりも強気の見通しとなっています。

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20170315.pdf

また、今年や来年の年末に米国の政策金利がどの程度が適当かを、現在のFEDメンバー全17名の意見を表にまとめた金利見通し(Dot Plot、ドット・チャート)は、以下の赤い点で示したとおりです。

薄いピンク色の点で示した前回12月の金利見通しに比べると、全体的に上側にシフトしてることがわかります。

20170321_FOMCdot.jpg

しかしながら、中央値(17個の点の内、真ん中9個目)を今回と12月と比較すると、今年末は1.375%、来年末は2.125%と変わらず、これが今回のFOMCの結果をマーケットがハト派的に受け止めた要因の1つだと思われます。

ただ、実際に見ても12月よりも上にシフトしており、中央値ではなく平均値で見ることでも上方修正が確認できるため、昨年末に以降、FEDメンバーの利上げの意思は上振れしつつあると考えられます。

※なお、長期については12月のFOMC、3月のFOMC共に1名のFEDメンバーが見通しを表明しておらず、点が16個しかありません。

 

ちなみに、金利見通し(ドット・チャート)を過去のものと比較するにはブルームバーグL.P.のツールが視覚的に面白いです。

https://www.bloomberg.com/graphics/fomc-dot-plot/embed.html

 

【イエレン議長の定例会見】

FOMC後におこなわれたイエレンFRB議長の定例記者会見も「米経済に強気」ということでした。

また、今の会合で決定した金融政策はトランプ政策についてはまだ具体的になっていないため、(トランプ政策後をイメージしたものではなく)現在から今後の米国経済に対するFEDの純粋な景気見通しを基にしているということでした。(トランプ政策により米経済はFEDの予想以上に上振れする可能性があるということ)

バランスシートの縮小については協議中で「景気に対するリスクと自信が均衡したとき」と、もうもうしばらく時間がかかりそうです。

 

FOMCの後、トランプ大統領は予算教書を提出しましたが、詳細が固まるのは5月ごろで、税制改革についても詳細は発表されていません。

 

好景気の米経済においてトランプ大統領の景気刺激的な政策が米経済に及ぼす状況によっては利上げは2004年のようにFOMC毎とは言わずとも、年8回あるFOMCのうち4回の会合で利上げという方向に向かう可能性はあり、実際に向かいつつあると思われます。

17年03月15日 / 水上 紀行 氏

主要通貨見通し(2017/03/15)

【ドル/円】

ドル/円 月足

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ドル/円は、昨年12月からレンジ相場に入っています。

値動きも限定的になっていますが、その理由のうち最も大きなものは、投資家が動いていないからだと思われます。

今回の場合、トランプ氏という、従来の米大統領の枠組みには収まりきれない人物が大統領になったことにより、超大国であるアメリカの対外的にもまた対内的にも、いかなる政策を取り、さらに成果に結び付けられるか、投資家はかなり注目し、実際にも時間を掛けて分析するものと思われます。

過去にも、2001年の9・11米同時多発テロにより、ブッシュ政権がヒステリー状態に陥ったことがあり、その時も投資家達はかなり時間をかけて分析を行い結論的にはドルからユーロへの資金移動を決めました。

その実施は翌2002年の2月と、事件発生後半年も過ぎてからのことでした。

しかし、いったん実施に移すとそこからの動きは徹底しておりこのユーロからドルへの資金移動は、2002年から2008年までの6年間にも及びました。

こうした過去の例がありますので、トランプ大統領の分析には少なくとも半年は掛けるものと思われます。

大統領就任が本年1月ですので、半年と言えば6月です。

しかし、6月は欧米勢の中間決算です。

そして、その後、7月・8月は夏休みが続きます。

従って、実際に投資家が動き出すのは、緊急性を要するような事件等が起こらない限り9月になるのではないかと見ています。

9月という月は、欧米勢にとっては実質的な下期のスタート点であり、過去にも9月から一方向の資金移動が始まり為替相場でもトレンド相場となった例は少なくありません。

ですので、繰り返しになりますが、投資家がなんらか緊急性を要する事態から資金を移動させなければならないようなことが起きない限り、基本的に9月まではレンジ相場が続くものと見ています。

最近のドル/円のレンジ相場は、2014年12月から2016年1月までの14カ月間のレンジ相場でした。

ただし、この時のレンジ幅は10円幅ぐらいあり、レンジレンジと言っても、それなりの取引量はありました。

今回のレンジにしても、たとえば111円から118円ぐらいの7円幅ぐらいの値幅はあるものと思います。

したがい、レンジながら、それなりには上下動はあると思われますのでトレードにはそれほど支障はないものと考えています。

ただし、レンジ相場では、皆と同じように買えばマーケットはロングにポジションは偏り皆と同じように売ればショートにポジションが偏りその後に来るのは相場の復元(揺り戻し)です。

この復元に巻き込まれてやられることは多いと言えます。

それを避けるためには、マーケットのポジションの偏りがどちらに向いているのかを、マーケットの気配から読み取ることが必要です。

そのためには、値動きから、マーケットのポジションなり、センチメントを読めるように、常に、推理を繰り返すことが大事だと思います。

レンジ相場は、正直言って、難しいです。

しかし、レンジ相場で勝てるようになると、トレンド相場は比較的楽にトレードできるようになると思います。

つまり、レンジ相場は、試練の時ではなく、鍛錬の時だと見て、トレードされることをお勧めします。

 

 

【ユーロ/ドル】

ユーロ/ドル 月足

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ユーロ/ドルのレンジ相場は、2015年の2月頃からですから、既に丸2年が過ぎています。

しかし、未だに、動く気配はありません。

その大きな理由は、欧州系銀行の低迷が上げられると思います。

既に、随分経ってはいますが、2008年のリーマン・ショックによるダメージから抜けきれません。

欧州系銀行自体の体力の低下もありますが、ディーラーに対しては、コンプライアンス(法令順守)と規制が強化され、がんじがらめの状態です。

そして、最近は、リストラも、大規模に行われており、要は、ディーラーはなにもできない状態になっています。

そのため、ユーロ/ドルの動きは限定的となっており、ここ当分その状況は変わらないものと見ています。

 

【ユーロ/円】

ユーロ/円 月足

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当面、ドル/円もユーロ/ドルもレンジ相場ということになれば、ユーロ/円も動きづらいと思います。

また、上記のユーロ/円の月足を見ますと、個人的には、今まで、ラウンディング・トップ(丸坊主)の下落が続き、95円~100円近辺まで下げると見てきました。

しかし、ユーロ/円も動きづらいということになれば、三角保ち合い(もちあい)を形成する可能性も出てきています。

17年03月13日 / 山口 哲也

FOMCの利上げペースと欧州政治動向(主要通貨チャート分析)

インヴァスト証券の山口です。

下の棒グラフは、3月10日の終値と3月3日の終値を利用して計算した、先週の日本円に対する主要通貨の騰落率を示したものになります。

(日本円を0%として、プラスは円よりも強い通貨、マイナスは円よりも弱い通貨)

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先週はECBによるテーパリング前の利上げ検討に関する報道によりユーロが、また、米国の上げ期待の高まりにより米ドルが買われ、NZドルや南アランドなどが売られる展開となりました。

 

【ユーロ/米ドル 週足チャート】

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ユーロ/米ドルは長期下降トレンドで推移する中、先週1.0601で寄り付いたユーロ/米ドルはフランス大統領選の不透明感が後退したことやECB理事会が予想通り金利据え置きとなる中でややタカ派的な印象の内容だったこと、更に週末にかけては「ECBがQE終了前に利上げが可能かどうか協議した」との報道を受けユーロが買い戻される展開となり、一時1.07ドル台まで上昇。1.0696で引けました。

今週は米国のFOMCやオランダ総選挙などに注目が集まります。

FOMCについては利上げはほぼ確実と考えられますが、更に今後そのペースが加速するようであれば、ユーロに対し米ドルは買われやすくなります。

また、オランダの総選挙に関しては、世論調査によると極右政党「自由党(PVV)」の獲得予想議席数は1月に36議席だったものが12日現在22議席まで低下し、現在の連立与党の一角である「自由民主党(VVD)」の獲得予想議席数24議席を下回ってきています。(オランダ2院の議席数は150議席)

今週のオランダの総選挙は今後の欧州の選挙を占う上での前哨戦となり「自由党(PVV)」が大勝する場合はユーロ安に、「自由党」の獲得議席数が他の政党よりも少ない場合はユーロ高に振れ易くなります。

ユーロ/米ドルの週足チャートは価格が13週移動平均線を上回り、ストキャスティクスが50%を超え上向きになっていますが、上昇する場合でも目先は1.0745に位置する26週移動平均線がレジスタンスとして意識されます。サポートは1.0625。

 

【ユーロ/円 週足チャート】

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先週のユーロ/円は続伸。120.955で寄り付いたユーロ/円は週前半は120円台後半で小動きとなっていましたが、ややタカ派的なニュアンスのECB理事会やフランス・オランダの選挙にかかる政治不安が後退したこと、更に、週末にかけては「ECBがQEの終了前に利上げが可能かどうか協議した」との報道を受け123円手前まで上昇しました。

ユーロ/円の週足一目均衡表は右肩下がりで推移する厚い雲の上限に価格が抑えられているため弱気のイメージですが、日足一目均衡表は雲の上限を上回り三役好転となっているため目先は強気で考えており、週足の雲の上限となる123.14を上回る場合は124円を試す展開になりそうです。

 

【英ポンド/米ドル、英ポンド/円 週足チャート】

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英ポンド/米ドルは続落。

以前からお伝えのとおり英ポンド/米ドルは昨年10月以降はほぼ1.2000から1.2800のレンジ相場になっており、トレンドは下向きの13週移動平均線と26週移動平均線に上値を抑えられる形で推移しています。

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一方、英ポンド/円の週足も引き続き52週線、13週線に頭を抑えられる形で推移しています。ストキャスティクスは50%を割り込んでおり、戻り売り継続で考えています。

レジスタンスは142.45、その上が141.85。

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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豪ドルは2月に88.20をつけてからやや上値の重い展開となっており、85円半ばから87円半ばでのレンジ相場が続いています。

豪ドル/円に関しては目先押し目買いで見ており現在の値動きはスピード調整と考えていますが、価格が週末の終値ベースで13週線(86.05)を下回る場合には昨年末の安値83円前半程度までの調整があるかもしれません。

 

 

 

【ピボットによる今週の主要通貨の予想レンジとトレンド】

今週の主要通貨の予想レンジとトレンドです。仕掛け作成の上で参考にしてください。

 なお、予想レンジは週足のPIVOTを利用して算出しています。トレンドは200日移動平均線と一目均衡表から上昇トレンドなら「↑」、下降トレンドなら「↓」で示しています。

(PIVOTの算出、200日移動平均線と一目均衡表の判定は東京金融取引所くりっく365の為替レート及びチャートを利用しています。)

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※PIVOTとは・・ J.W.ワイルダーが考案した「リアクション・トレンドシステム」のことで、一般的にはPIVOT(ピボット)と呼ばれています。

※PIVOTの使い方

 四本値から算出された価格から2つのモードで使い分けをします。

 1.リアクションモード

   保ち合い相場(横ばいトレンド)を想定して、B1・B2で買い、S1・S2で売ります。

   上記の表の予想レンジ1はB1とS1で、予想レンジ2はB2とS2で想定レンジ幅を表示しています。

 2.トレンドモード

   LBOP(ロウ・ブレイク・アウト・ポイント)を下回ったら下降トレンド、HBOP(ハイ・ブレイク・アウト・ポイント)を上回ったら上昇トレンドと想定(リアクションモードでの取引は停止)して、取引をおこないます。

17年03月13日 / 山口 哲也

米ドル/円 米利上げは既定路線 利上げペースは加速するか

インヴァスト証券の山口です。

先週、114.06で寄り付いた米ドル/円は、週半ばまで114円前後でレンジ相場で推移。

8日発表された米2月ADP全米雇用報告が前月比29.8万人増(市場予想:同18.7万人増)と強い結果だったことから10年債利回りが2.6%台まで上昇し、米ドル/円は114円台後半まで上昇しました。

注目されていた米2月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比23.5万人増(市場予想:20万人増)失業率が4.7%(市場予想:4.7%)平均時給が前月比+0.2%(市場予想:同+0.3%)で、非農業部門雇用者数の前月分が+22.7万人から+23.8万人に、また、平均時給の前月分が+0.1%から+0.2%に上方修正されました。

雇用統計の発表後の米ドル/円は一時115.52まで上昇したもの米10年債利回りが低下したことを受けて失速。

更に、ウィルバー・ロス米商務長官の「日本との2国間の通商協定は優先度が高い」との発言や、「ECBがQE終了前に利上げが可能かどうか協議した」との報道を受けて米ドルが売られ、米ドル/円は114円台半ばまで下落。114.745で引けました。

 

【米10年債利回りの推移】

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15日のFOMCで利上げは既定路線 注目は利上げペース

【今週の主なスケジュール】

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今週はなんと言っても15日のFOMC(日本時間16日午前3時)に注目が集まりますが、16日の米予算教書(日本時間16日から17日)にも注意が必要です。

今回のFOMCで0.25%の利上げは既定路線だと思いますが、それ以上に「2017年内の利上げ回数(昨年12月時点では年3回)」などFEDの利上げ意向がこれまでと同じスタンスなのか、それともこれまでに比べるとタカ派的なスタンスに変化しているのかを読み取る必要があります。

米ドル/円相場にとって米国の利上げ自体は直接的には上げ材料となりますが、利上げのペースが早まる場合などは高止まりしているNY株が金利上昇によって下降する可能性があり、その場合リスクオフの円買いとなりえます。

また、2018会計年度の米予算教書(2017年10月から2018年9月まで)については大きな枠組みのみとなり、本格的な予算については5月に詳細が決まるため、今回の予算教書に対しマーケットのトランプ政策への期待が高まり過ぎると、はしごをはずされる恐れがあり株式や金利動向にも注意が必要です。

 

 

【米ドル/円 週足チャート(TFX)】

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米ドル/円の週足チャートは、114.60前後に位置する13週移動平均線が目先のチャートポイントとして意識されます。

米ドル/円は長期的な上昇を見ていますが、今年に入ってから111円前後から116円程度でのレンジ相場が継続しており、今週13週移動平均線を終値ベースで上回る場合は価格水準が一段上がり116円台から118円台のレンジへ変化する可能性があります。

逆に13週移動平均線を下回るようであれば、しばらくこのレンジでの推移が続くものと見ています。

 

【米ドル/円 日足チャート(TFX)】

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一方、米ドル/円の日足チャートは、ストキャスティクスが高い水準に位置しておりモメンタムには過熱感が出ています。

日々線は一目の雲の上限に抑えられている状態となっていますが、遅行スパンが好転(遅行スパンが日々線を上回る状態)している中で先週末には均衡表が好転(転換線が基準線を上回り)し、日々線が雲の上限を抜け切れるかどうかが注目です。

雲の上限(115.00前後)や先週の高値115.52を終値ベースで上回れば、チャート的には底堅い展開が予想できます。

逆に雲の下限(114.30前後)や転換線(114.15前後)、基準線(113.55前後)を下回る場合は、再度111円台を試す展開が予想されます。

17年03月13日 / 川合 美智子 氏

豪ドル/円;短期は揉み合いだが下値リスクに注意 中期は強気維持

(分析)

オーストラリア経済は引き続き安定的な雇用市場と内需に支えられて好調さを維持しています。

また、世界経済の先行きに明るさが見えることや、鉱山関連の回復基調が続いていることも経済に好影響を与えており、景況感は引き続き良好です。

オーストラリア中銀はインフレ率がやや低水準にあることには楽観的ですが豪ドル高には経済への悪影響から注意を払う姿勢を崩していません。

現状のオーストラリア経済からは豪ドル売り材料が見当たりませんが、アメリカの景況感が良いことや利上げ観測によりドル全面高の流れにあることから、豪ドル相場も対米ドルでは上値の重い展開となっています。

一方、対円では円安圧力がより強いことから小じっかりの推移となっています。

 

チャートを見ると、2/15に付けた88.15を直近高値として上値を切り下げており、この上値抵抗が87.10-20にあります。

現状はこれを上抜けきれておらず下値リスクを残した状態ですが、一方で下値も86.00±10銭の強い抵抗を実体ベースで守っており、揉み合いの域を抜けきれていません。

3/10の陽線が87.00超えに失敗して押し戻されており、やや下値リスクが高い形で終えていますが、86円割れで終えない限り、下値余地もまだ拡がり難いでしょう。

日足の上値抵抗は87.10-20にありますが、これを実体ベースで上抜けて来れば再度88円超えをトライする動きが強まり易くなります。

逆に85.80-00を維持出来ずに終えた場合は85円台前半の下値抵抗の厚さを確認する動きが強まり易くなります。

日足の上値抵抗は前述の87.10-20、88.00-10に、下値抵抗は85.80-00、85.00-10にあります。21日移動平均線は86.78にあり、この下に入り込んでいますが、ダマシの範囲内です。

また、120日、200日線は83.51と81.20にあり、中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しています。

 

【豪ドル/円 週足チャート】

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一方週足は、値幅の小さい陽線に終わり86~87円台を中心とする狭いレンジ内での揉み合いとなっています。

直近の週足が上昇余力に欠けるものであることや、2/15に付けた88.15を起点として上値を切り下げる流れにあることから、88円超えで越週しない限り、下値リスクにより警戒が必要です。

また85円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、84円割れを見た場合は中・長期的な下値抵抗ポイントである81~82円台をトライする動きが強まり易くなります。

逆に88円台を回復して越週出来れば88~90円の新たなレンジ内での動きに入る可能性が高くなります。

週足の上値抵抗は86.60-80、87.60-80に、下値抵抗は85.80-00、84.60-70にあります。31週、62週移動平均線は82.21と81.57に位置しており、中期トレンドは強気の流れを維持していますが、31ヵ月移動平均線が87.32に位置しており、月足の終値ベースでこれを上抜けきれていないことから、これにぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。

3月足の上値抵抗は87.50-60、88.70-80に、下値抵抗は84.50-60、81.50-60にあります。

 

(戦略)

今月の戦略は、買いは様子見か86.00-10で軽く押し目買い。損切りは85.40で一旦撤退です。これが付いた場合は84.60-70で再度押し目買い。損切りは83.90で浅めに撤退。売りは87.00-10で戻り売り。損切りは88.20で撤退です。

17年03月13日 / 川合 美智子 氏

ユーロ/ドル;短期は1.07台回復で下値リスク後退 中期は弱気だが1.10台回復で強気転換

(分析)

アメリカの景気拡大基調が確かなものとなる中で、世界景気全体でも回復の兆しが見えており、ユーロ圏経済も格差はあるものの例外ではありません。

ドラギECB総裁は先週のECB理事会で金利据え置きとしましたが、追加緩和の緊急性を否定したことや、景気の先行きに対しても楽観的で、長期間継続して来た金融緩和策からテーパリングへ移行する時期も近いのでは、との観測も増え始めています。

この面からはユーロ買いが強まってもおかしくありませんが、一方で、政治面ではユーロ圏で極右政党が勢いを増しており、3月15日に実施されるオランダの議会選挙でも自由党のウィルダース党首が第一党を窺う動きとなっています。

4-5月のフランスの大統領選挙にも少なからず影響を及ぼすとの見方から選挙結果が注目されています。

背景には移民問題や反EUのうねりがあり、世界的な政治問題に発展しかねない点には注意が必要です。

また7月に60億ユーロの国債償還を迎えるギリシャの債務問題にも引き続き注意を払う必要がありそうです。

 

チャートを見ると、日足は昨年11月に付けた1.1300を起点として上値を切り下げて来た流れから3/10の日足が頭一つ上抜けており、短期トレンドが変化した可能性が点灯しています。現状は1.0700の壁を上抜けきれていませんが、これを超えた場合は短期トレンドが変化して1.0810-20にある一段と強い抵抗をトライする動きが強まり易くなります。

一方で、中期トレンドに変化が認められないことから、1.10台にしっかり乗せて来るまでは途中反落にも注意が必要でしょう。

日足の上値抵抗は1.0700-10、1.0810-20、1.0880-90に、下値抵抗は1.0600-10、1.0530-40にあります。21日移動平均線は1.0587にあり、これを上抜けて上値トライの動きが強まっていますが、120日、200日線は1.0740と1.0916に位置しており、中期トレンドは下値リスクが依然として高い状態にあることを示しています。

 

【ユーロ/米ドル 週足チャート】

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一方週足は2週連続陽線引けとなりましたが、個々の足が強い上昇エネルギーを持ったものではないことや、昨年5月に付けた1.1616を起点として上値を切り下げる流れの中にあり、この週足の上値抵抗は1.1050-60にあります。

一方で下値も、数週間の下値トライの流れの中で1.0500-10に強い下値抵抗が出来ており、1.0450割れで越週しない限り、突っ込み売りにも注意が必要です。

週足の上値抵抗は1.0700-10と1.1050-60に、下値抵抗は1.0500-10、1.0460-70にあります。

31週、62週移動平均線は1.0839と1.0997に位置しており、中期トレンドはユーロ弱気の流れにあります。また31ヵ月移動平均線も1.1179にあり、上値を押え込んでいることや、月足の上値抵抗が1.0810-50にあり、これを上抜けて越月するまでは下値リスクにより警戒が必要です。

 

(戦略)

今月の戦略は、ユーロ買いは様子見か、1.0600-10で軽く押し目買い。

損切りは1.0490で一旦撤退です。

売りは様子見か1.0680-90を軽く売って1.0710で浅めに一旦撤退するか、1.0810-20で戻り売り。この場合の損切りは1.0860で浅めに撤退です。

17年03月13日 / 川合 美智子 氏

ユーロ/円;短期は強気維持 123.50-60クリアで一段の上昇へ

(分析)

【ユーロ/円 日足チャート】

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ユーロ/円は、2/24に付けた118.24を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足の下値抵抗は121.00-10に位置しています。

一方で、昨年12月に付けた124.10を起点として上値を切り下げる流れからは上抜けきれておらず、この日足の上値抵抗が122.80-90にあります。

先週末の日足もこれを上抜けられずに越週しており、これをしっかり上抜けられるかどうかを見極めるまではユーロ買いも慎重に臨む必要がありそうです。

短期トレンドはユーロ強気の流れを維持していますが、123.50-60の抵抗をクリア出来れば一段の上昇に繋がり易くなります。

逆に上値を追い切れずに121円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、120.50割れを見た場合はニュートラルな状態に戻します。

この場合でも118.50割れで終えない限り、ニュートラルな状態を維持します。

日足の上値抵抗は122.80-90、123.50-60に、下値抵抗は121.00-10、120.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は120.29、119.05、117.56にあり、短・中期トレンドをサポートしています。

 

【ユーロ/円 週足チャート】

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一方週足は、2手連続陽線引けとなり、2手前の陽線が短期トレンドに変化を生じさせています。

週足の形状はしっかりとしており、一段の上昇の可能性が高い状態ですが、現状は昨年12月に付けた124.10を起点とするレジスタンスラインから上抜けきれずに越週しており、この週足の上値抵抗が122.80-90にあること、123.20-30に週足の横レジスタンスが控えていることから、これらをしっかり上抜けて越週するか、123.50-60の抵抗をクリアしない限り、ユーロ買いも慎重に臨む必要があります。

週足ベースで見た強い上値抵抗は、122.80-90、123.20-30、125.10-20に、下値抵抗は121.90-00、121.00-10、120.00-10にあります。31週、62週移動平均線は118.23と120.34にあり、中期トレンドをサポートしていますが、31か月移動平均線が128.43に位置していることから、続伸に繋げた場合でもこれが強い上値抵抗として働く可能性があります。

ポイント&フィギュアの200ポイントリバースチャートは3/3に120.50超えを見て上方向へリバース中です。現状はニュートラルな状態にありますが123.50超えを見た場合は一段の上昇の可能性が点灯します。逆に120.50割れで下方向へリバースしますが、119.00までの下げはニュートラルな状態を維持、118.50割れで下値リスクが点灯します。

 

(戦略)

今月の戦略は、ユーロ買いは121.20-30で押し目買い。損切りはニュートラルな状態に戻す120.40で一旦撤退です。ユーロ売りは様子見か122.80-90で軽く売り狙い。損切りは123.60で撤退です。

 


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