為替予想
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17年01月10日 / 山口 哲也

今週の為替相場はトランプ次期大統領の会見と小売売上高に注目!

おはようございます。

インヴァスト証券の山口です。

先週の雇用統計の後、ややドル/円を中心に対円通貨は弱い展開となっています。

 

まず、下のグラフは昨年12月30日の終値と今年1月6日の終値を利用して計算した先週の円に対する主要通貨の騰落率を示したものになります。

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先週は日本円に対して、カナダドル、豪ドルなどの資源国通貨が強く、トルコリラや英ポンドが弱い展開となりました。

日本円も主要通貨に比べると弱かったことが伺えます。

 

注目されていた先週末の米12月雇用統計は

 非農業部門雇用者数が、前月比15.6万人増(市場予想:同17.5万人増)

 失業率が、4.7%(市場予想:4.7%)

 平均時給が、前月比+0.4%(市場予想:同+0.3%)

で、非農業部門雇用者数は市場予想に比べるとやや弱かったものの、11月分が17.8万人から20.4万人に2.6万人の上方修正、10月分が14.2万人増から13.5万人増に0.7万人下方修正され、先週末の記事でお伝えのとおり過去分は合計で1.9万人上方修正されました。

また、平均時給の伸びが市場予想に比べて強かったこともあり、米ドル/円は週末にかけて117円台を回復する展開となりました。

なお、週明けは、株安、米長期金利の低下やイギリスのハードブレグジット懸念などにより弱含みでの推移となっています。

 

 

【米ドル/円 週足チャート】

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米ドル/円の月足については、先週の記事でお伝えのとおり2011年の75.55を底値にする上昇トレンドにあり、月足では価格は12カ月、24カ月、48カ月移動平均線の上側に位置しています。

なお、月足でのサポートとしては24カ月移動平均線の位置する115円丁度で、これは一昨年6月の高値125.87から昨年6月の安値98.195までの61.8%戻しの水準となります。

週足も価格は13週、26週、52週移動平均線のそれぞれの上側に位置していますがストキャスティクスは高い水準でやや下向きになっており、当面はスピード調整が続きそうです。

週足でのレジスタンスは118.60-70前後で、サポートは月足の24ヵ月移動平均線で先週の安値(115.05)とも重なる115.00前後。

 

【米ドル/円 日足チャート】

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日足チャートは、右肩上がりの一目の雲と基準線(青い線))、また、遅行スパン(緑色の線)が日々線の上側に位置していることから、中期的な観点では上昇と考えています。

ストキャスティクスが50%を割る水準で上向きになりつつある為、目先は基準線が位置する115.76や月足や週足でお伝えのとおり115.00でサポートされるかどうかに注目です。

目先のレジスタンスは一目の転換線が位置する116.85前後で、その上が118.60-70を考えています。

 

なお、今週は以下のようなスケジュールとなっております。

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今週は特に米国のGDPの約6割を占める個人消費の動向を確認する上でも13日の小売売上高に注目です。

また、上記以外には昨年末におこなわれるはずだったトランプ次期大統領の記者会見が米国時間1月11日にNYでおこなわれます。

 

トランプ次期大統領の記者会見ついての注目点は、個人的な観点大統領としての観点の2つに分けられます。

個人的な観点においてはトランプ氏の納税申告書やトランプ大学の訴訟問題、トランプ氏が経営する会社の状況について、大統領としての観点では大統領選で発言していた政策(外交・財政・通商政策など)についてになります。

時間はまだ未定ですが、個人的にはオバマ現大統領の最終演説が終わったのちに、その内容を踏まえておこなわれるものと考えており、この記者会見をトランプ次期大統領がそつなくこなすことができれば、基本的に米ドル買い材料になるものと思われます。

トランプの絵札、Jack(11日)からKing(13日)にかけてが、今後の為替動向を見る上で要注意です。


なお、イギリスに関してはメイ首相が単一市場へのアクセスの放棄も辞さないと発言したことが、ハードブレグジット懸念に繋がっています。
昨年末、メイ首相は1月にユーロ離脱に関しての詳しい内容を演説するとしており、英ポンドの下落には注意が必要です。


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