為替予想
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17年01月10日 / 川合 美智子 氏

ユーロ/ドル:目先はユーロの反発余地を探る動きだが、週足は戻り売りを支持。

(分析)

トランプラリーによるドル全面高の流れの中で、ユーロも一時1.0341まで下落しましたが、先週は、ドイツの12月消費者物価指数速報値が前年比+1.7%、ユーロ圏の12月消費者物価指数速報値が前年比+1.1%へと伸び率がやや拡大したことなどを受けて、欧米金利差拡大観測がやや後退しており、ユーロも対ドルで一時1.06台を回復する場面が見られました。

イタリア、ドイツの金融機関の不良債権問題や、ECBによる金融政策の手詰まり感、BREXIT交渉難航の可能性など、ユーロ圏の不安材料が多い中でユーロの大幅反発にも繋がり難いと見られますが、短期的には1/20の米大統領就任前にポジション調整の動きが先行してユーロの一段高に繋がる可能性もありそうです。

日足を見ると、11/9に付けた1.1300を直近高値として上値を切り下げる流れから、1/5の陽線が頭一つ上抜けており、短期トレンドに変化が生じています。

この日足のサポートは1.0400-10に位置しており、1.04台を再び割り込まない限り、上値トライの可能性を残した状態です。

日足の上値抵抗は1.0650-60、1.0750-60に、下値抵抗は前述の1.0400-10にあります。21日移動平均線は1.0488に位置しており、若干上抜け始めていますが"ダマシ"の範囲内に、120日、200日線は、1.0941と1.1063にあり、中期トレンドはユーロ弱気の流れに変化が認められません。

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一方、週足は実体の小さい陽線が連続していますが、いずれも上昇余力に欠けるものです。一方で、この揉み合いの間に1.0380-00の足元がしっかりとしており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態となっています。

週足の上値抵抗は1.0820-1.0850に、下値抵抗は1.0360-1.0400にあります。31週、62種移動平均線は1.0952と1.1016に位置しており、中・長期トレンドはユーロ弱気の流れにあります。

月足も12月足は実体が小さいながらも陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められません。

この月足の上値抵抗は1.0970-1.1000にあり、これを上抜けて越月しない限り、下値リスクが軽減されません。31ヵ月移動平均線も1.1340にあり、上値を押え込んでいます。

 

(戦略)

今月の戦略は、ユーロ買いは様子見か、1.0500-10で軽く押し目買い。下値余地を1.0430-40近辺まで見て置く必要があります。損切りを浅くするなら1.0390.深い場合は1.0340で撤退です。ユーロ売りは1.0750-60の戻待ち。損切りは1.0860で撤退です。


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