為替予想
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17年01月10日 / 川合 美智子 氏

ドル/円:ドル強気の流れが継続中。短期的には調整下げの動きにも注意。

(分析)

米11月の雇用統計は失業率が予想通りの4.7%、非農業部門就業者数が市場予想より悪い+15.6万人に留まりましたが、前月分が+17.8万人から+20.4万人に上方修正されたことや、労働賃金の上昇率が+0.4%と予想より良かったことが好感されて、117円台に戻して越週しています。

トランプラリーに一服感が出ている中で、日米金利差の拡大傾向も落ち着き始めていることから、一方調子のドル高にも歯止めがかかる可能性が点灯しています。

一方で、米景気については昨年央までのまだら模様であった経済指標にも明るさが見えており、製造業、非製造業ともに改善傾向を示していること、消費関連指標にも不安材料も見当たらない状況にあり、FRBの利上げについても年2-3回実施されるとの観測がさらに強まっています。

一方で、12月13-14日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録にドル高リスクへの言及があったことや、トランプ大統領就任後の経済政策についてはまだ不透明な点も多く、一本調子で進んできたドル高に対する調整的な動きにも注意する必要がありそうです。

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テクニカルに見ると、日足は、12/15に付けた118.66と1/3に付けた118.60で短期的な二番天井を確認して調整下げ局目に入った可能性生じています。

中期トレンドが非常に強い状態にあることや、1/6の日足が前日の下げを切り返す大陽線となったことで、115円台前半までの浅い調整下げに終わった可能性もありますが、一方で118円台には長期的な上値抵抗ポイントでもあることから、118円台の抵抗をしっかり上抜けて119円超えで越週するか、119.30-40の抵抗をクリアしない限り、調整下げが一巡したとは認められません。

日足の上値抵抗は117.50-60と118.20-30に、下値抵抗は115.70-80と115.20-30にあります。

短期トレンドはニュートラルな状態にありますが、日足の実体を118.50-60超えにしっかりと乗せて来るか、119.30-40の抵抗をクリアしない限り、ドル強気の流れに戻しません。

21日移動平均線は1/9現在116.89にあり、若干下抜けて終えていますが、"ダマシ"の範囲内にあります。また、120日、200日線は106.68と106.86に位置しており、中期トレンドはドル強気の流れにあります。

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一方週足を見ると、3週連続陰線引けとなりましたが、いずれも実体が小さく下げ余力の強いものではありません。

直近の陰線も下ヒゲがより長く、下値トライに失敗した反動がより強く表れる展開が予想されるものですが、一方で118円台の重要ポイントにぶつかっていることから、118円台の抵抗を抜け切れない可能性にも注意が必要でしょう。

この週足の上値抵抗は118.50-60に位置しており、これをしっかりクリアして119円超えで越週しない限り、ドル強気の流れに変化しません。一方で、週足ベースで見た強い下値抵抗が114.00±10銭にあることや、中期トレンドが非常に強い状態にあることから、調整下げが深くなった場合でもこれを大きく割り込まない可能性も高いと見られます。週足の上値抵抗は前述の118.50-60と120.60-70に、下値抵抗は114.00±10銭にあります。

 

一方月足は、12月足が陽線引けとなり、続伸に繋がりましたが、上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗していることや、単体では上昇余力の強いものではないこと、2015年6月に付けた125.86を起点とするレジスタンスラインにもぶつかっていることから、目先天井を確認した可能性が点灯しています。

一方で、11月足が101円台の超長期的な下値抵抗に跳ね返されて大陽線の出現となったことで、中期的なトレンドに大きな変化が生じていることから、調整下げに留まるなら、今後の下押し局面でも111~112円台を割り込まない可能性も高いと見られます。

1月の月足の上値抵抗は118.00-50に、下値抵抗は112.50±20銭、110.50-00にあります。

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ポイント&フィギュアの200ポイントリバースチャートは1/9に117.50超えを見てニュートラルな状態に戻していますが、118.50まではニュートラルな状態を維持、119.00超えでドルやや強気に変化します。逆に115.50割れで方向へリバースしますが、115.00割れで一段の下落リスクが点灯します。

 

(戦略)

今月の戦略は、ドル買いは113.70-00で押し目買い。

損切りは113円割れで一旦撤退。これが付いた場合でも112.50以下は再び買い場となるでしょう。

ドル売りは117.10-20で売って117.60で浅めに一旦撤退。118.20-30で再度売り直し。この場合の損切りは119.10となります。

 

その他、米ドル/円の予想はこちら


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