トライオートFX 攻略ブログ
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 「レンジフォーカス」2017年2月の通貨ペア分析をお届けいたします!

トライオートFXプロジェクトチームの栢本(かやもと)です。レンジフォーカスがベースとしているユーロ豪ドルは現時点で過去3年間の80%の価格分布を下に外れ、ここ数週間収益を作れない期間が続いております。レンジフォーカスは稼働期間のあいだ常にレンジ内にいることを想定しておらず、レンジの外に一定の期間いることを想定したデザインとなっております。ただし当然ながら、相場が早く戻ることに期待しています。なお、期待収益率の根拠となっているバックテスト結果も、このデザインに基づく結果となっています。

今回も毎月の通貨ペア分析を行いましたが、過去3年間という長期のスパンに基づいて分析しているため、先月の結果から大きく変更する内容はありませんでした。

いまお客様が知りたい情報は先月と大きく変わらない通貨ペア分析の結果ではないと思いますので、分析結果は簡単に紹介するに留め、現在のユーロ豪ドルが置かれている状況をお伝えしたいと思います。



 

1.分析結果サマリー

レンジフォーカスに最適な通貨ペア:ユーロ豪ドルを継続

レンジ設定:2016年12月の設定内容から変更無し

前述の通り過去3年間のデータに基づく場合、ユーロ豪ドルが最もレンジフォーカスに向いている状況が継続しています。なお、直近半年のデータでも同様の分析を行ったのですが、それでもユーロ豪ドルが最もレンジフォーカスに向いている結果は変わりません。つまり、「最近のユーロ豪ドルは過去3年間のレンジ下方に滞留しているが、細かい上下移動を一定の範囲内で繰り返す」というレンジ系取引にとって望ましい特徴は変わらず維持しています。

170210-1.png

<EURAUDの3年間の価格変動>    <EURAUDの半年間の価格変動>

 

2.ユーロ豪ドルの現状の理解を深める(1)(損切りライン1.367への到達)

前述の通り、通常の通貨ペア分析は後に回し、今月はユーロ豪ドルの現状理解を深める情報を共有したいと思います。まず、損切りライン1.367に到達する際の他通貨ペアの状況を目安として推測する計算式を共有します。

・EURAUD=1.367(損切りライン)に到達する際のAUDJPYの目安は、
AUDJPY=現在のEURJPY÷1.367で計算される。
(EURJPYを現在価格で固定することを条件として、EURAUDが損切りに到達する際のAUDJPY価格の目安)

・EURAUD=1.367(損切りライン)に到達する際のEURJPYの目安は、
EURJPY=現在のAUDJPYx1.367で計算される。
(AUDJPYを現在価格で固定することを条件として、EURAUDが損切りに到達する際のEURJPY価格の目安)

あくまで目安となる参考値ではありますが、EURAUDと1.367(損切りライン)の距離を感覚で知る上で有効です。

 

3.ユーロ豪ドルの現状の理解を深める(2)(ユーロ豪ドルのレンジ中心への戻りを待つ際に注目するべき他通貨ペア)

まず結論ですが、以下の通りです。

・ユーロ豪ドルがレンジの中心に戻るためには、ユーロ米ドルの価格上昇が重要である。

以下、考察の理由です。通貨単体の価値=通貨の強弱を示したもの、とご理解頂ければ十分です。詳しい計算方法は最後に備考として添付いたしますので、ご興味ある方はご確認下さい。ここでは、ユーロと豪ドルそれぞれの単体価値の変化を確認するため、米ドルと日本円を軸にしております。以下のグラフより得られる見解は以下の通りです。グラフは米ドルからみた過去3年間の通貨の強弱推移を示しており、3年間の幅の上方にいれば米ドルから見て強い、下方にいれば米ドルから見て弱い、と解釈できます。

・USDを軸とした場合、EUR単体価値*は現在過去3年間で最も低い水準を推移しており、ユーロが米ドルに対して弱いことが現在のユーロ豪ドルの価格水準に強く影響している。
→米ドルに対するユーロの価値に戻る動き(=EURUSDの価格上昇)が見られれば、ユーロ豪ドルの価格もレンジフォーカスにとって望ましい水準に戻ると考えられる。
*USDを軸としたEUR単体価値は、EURUSDそのものとなります。

・USDを軸とした場合、AUD単体価値**は過去3年間で低い水準ではあるが、ユーロの方がより対米ドルで弱い。
**USDを軸としたAUD単体価値は、AUDUSDそのものとなります。

170210-2.png

 

・JPYを軸とした場合もUSD軸と同様の見解となるが、ユーロの弱さは対米ドルほどではないことがわかる。

170210-3.png

レンジフォーカスのパフォーマンス改善の要点をシンプルに見るのであれば、ユーロが米ドルに対し強さを取り戻せるかどうか、が大きなポイントとなりそうです。もちろん豪ドルが強くなりすぎることもレンジフォーカスにとってはリスクとなりますが、最も大きな注目点はユーロと米ドルの関係性だと考えます。今後も政府要人の発言やヨーロッパでの選挙(3月にオランダ総選挙、4月にフランス大統領選挙)の中間情勢によって相場が動く場面が多く見られると思いますが、相場が動く場面は収益機会ともなりますので、商品デザインを変えることなく構えたいと考えております。

以下、先月から大きく変化はありませんので、簡単に通貨ペア分析の結果を列挙します。分析方針や内容は、過去記事をご参照下さい。

「レンジフォーカス」の通貨ペア選択を解説いたします(2016/12/12)
「レンジフォーカス」2017年1月の通貨ペア分析をお届けいたします(2017/01/13)

 

4.中心回帰性の評価



通貨ペア2017年2月
過去3年間の正規性順位
(ご参考)
前月結果
USDCHF 1位だがスイスショック以前は固定的であったため、実際は評価対象外 1位
EURAUD 2位 2位
AUDJPY 3位 3位
CADJPY 4位 4位
EURJPY 5位 6位
GBPUSD 6位 5位

 

5.収益性の評価



順位通貨ペア理論収益率(vs.必要証拠金)過去3年間のバックテスト収益率
1 EURAUD 620% 684%
2 USDCHF 539% 530%
3 AUDJPY 409% 406%
4 NZDJPY 404% 387%
5 EURJPY 360% 271%

 

6.最大評価損の評価



順位通貨ペア過去3年間の最大評価損率(vs.必要証拠金)
1 EURAUD -238%
2 USDJPY -278%
3 EURUSD -279%
4 AUDUSD -315%
5 EURGBP -323%

 

7.決済回数の評価



順位通貨ペア2017年2月
過去3年間の決済回数順位
(ご参考)
前月結果
1 GBPJPY 1位 1位
2 EURAUD 2位 2位
3 EURJPY 3位 3位
4 GBPUSD 4位 4位
5 USDJPY 5位 5位

 

8.総合評価

これまでの評価を前回と同じウェートで重み付けし、加重平均順位を算出いたしました。その結果の上位TOP5は以下の通りです。正規性に最も大きい0.35の重みをつけ、高い評価をつけようとしています。



評価重み 0.35 0.20 0.25 0.20 1.00
順位通貨ペア正規性順位理論収益率実績最大評価損率取引回数合計
1 EURAUD 2 1 1 2 1.6
2 EURJPY 5 5 7 3 5.1
3 AUDJPY 3 3 10 6 5.4
4 CADJPY 4 8 8 11 7.2
5 EURUSD 8 11 3 8 7.4

当記事の前段のサマリーにありますように、ユーロ豪ドルが最もレンジフォーカス向きである点は変更ありません。中長期的な観点でお客様の収益を最大化しつつ資産を守るようデザインされたレンジフォーカスの初期設定は変更しませんが、最近の相場状況には非常にもどかしい思いを感じております。当社別サービスであるシストレ24では、短期的な相場変動の中で収益と損失を確定させながら累積で大きな収益を積み上げているストラテジーもあり、お客様の注目を集めております。

トライオートFXにおいて、中長期的なコツコツ運用を目指しているレンジフォーカスとは別に、「トライオートFX自動売買を利用した短期的な相場変動を収益に変えるチャレンジ」を別途開始します。こちらはすぐに仕掛けランキングに登場させ商品化するのではなく、まずは我々の運用結果を示し、どのように商品化していくかを模索して行く試みとなります。レンジフォーカスと異なり、こまめな自動売買プログラムの修正や損の確定など、より裁量取引に近い自動売買になろうかと思います。この新しい試みに関する記事は近々掲載予定ですので、是非一度ご覧ください。

もどかしい相場が続いておりますが、中長期的な運用を前提にしている以上必ず訪れる局面だと考えております。レンジフォーカスは過去の記事内でもご説明しております通り、過去3年に一度のレンジの末端に到達した際は損切りを発動させ、お客様の資産を守るデザインとなっております。もちろんAP注文内の損切り設定値を削除すれば損切りが発動することはなくなりますが、この「資産を守る」という方針は重要な方針であるため、現在仕掛けランキング内でご提供しているレンジフォーカスの初期設定を変更することはありません。レンジフォーカスのデザインやコンセプトをご理解頂ければと思います。引き続き、宜しくお願いいたします。

 

備考:単体通貨価値の計算

・計算例で利用する通貨ペアの価格



通貨ペアBid価格(2017/2/8 20:35時点)
EURAUD 1.39449
EURJPY 119.50200
AUDJPY 85.69000
EURUSD 1.06454
USDJPY 112.25300
AUDUSD 0.76325

ここでは、ユーロを軸に各通貨の単体価値を計算してみます。

・EUR単体の価値=1.0とする(=軸として置く)・・・①
・EURAUD=1.39449なので、AUD単体の価値=EUR/EURAUD=1.0/1.39449≒0.71711・・・②
・EURJPY=119.502なので、JPY単体の価値=EUR/EURJPY=1.0/119.502≒0.00837・・・③
・EURUSD=1.06454なので、USD単体の価値=EUR/EURUSD=1.0/1.06454≒0.93937・・・④
となります。

このそれぞれの単体価値を使えば、通貨ペアの値が計算できます。

・USDJPY= USD単体の価値÷ JPY単体の価値=④/③=112.25694
・AUDJPY=AUD単体の価値÷JPY単体の価値=②/③=85.69585
・AUDUSD=AUD単体の価値÷USD単体の価値=②/④=0.76339

小数点以下の計算精度の問題でズレが生じてしまっていますが、本来は上記表内の値と一致します。

(一致しないケースが裁定機会、アービトラージとなります)


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